『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』© Pilgrimage Films Limited and The British Film Institute 2022

　ジム・ブロードベント主演映画『The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry（原題）』が、『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』の邦題で6月7日に公開されることが決定した。 【写真】『ベロニカとの記憶』で主演を務めたジム・ブロードベント 　本作は、世界36カ国で刊行され、英国文学最高の賞であるマン・ブッカー賞にノミネート、日本では2014年本屋大賞翻訳小説部門第2位に輝いた小説『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』を実写映画化する人間ドラマ。『とても素敵なこと- 初恋のフェアリーテール-』のへティ・マクドナルドが監督を務めた。 　定年退職し、妻のモーリーンと平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。ハロルドは返事を出そうと家を出るが、途中で心を変える。彼にはクイーニーにどうしても会って伝えたい“ある想い”があった。ホスピスに電話をかけたハロルドは「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、手ぶらのまま歩き始める。歩き続けることに、余命わずかなクイーニーの命を救う願いをかけるハロルド。目的地までは800キロ。彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、イギリス中に応援される縦断の旅になるが……。 　主人公のハロルド・フライを演じるのは、『アイリス』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いたブロードベント。夫・ハロルドのまさかの行動によって自身も変化していく妻のモーリーンを『ダウントン・アビー』シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じた。 　あわせて公開された特報映像では、北の果てから届いた昔の同僚による手紙をきっかけに、800キロの旅に出るハロルド・フライ（ジム・ブロードベント）の姿が映し出されている。 　またポスターでは、赤いポストの前で北の果てから届いた手紙を手に遠くを見つめるハロルド・フライの姿が、「歩かなきゃいけない、理由ができた」のキャッチコピーとともに描かれている。