根室市立落石中で最後の卒業式
北海道根室市の市立落石中学校(竹村雅裕校長、生徒18人)で11日、市内のトップを切って第77回卒業証書授与式が行われ、10人が学びやを巣立った。4月から落石小学校校舎に移転し、義務教育学校としてスタートするため、中学校校舎で行うのは最後となった。市内では19日までの間に、小中学校と義務教育学校全12校で317人が新たな一歩を踏み出す。 竹村校長は一人一人に卒業証書を手渡し、「どんな困難も真剣に考え、仲間と力を合わせることで必ず理解できる。夢をつかむことができる」と式辞を送った。 送辞は2年の小谷美樹さんが務め、卒業生全員を色で表現し「個性豊かな10色が集まって調和し、輝きを放つ皆さんは私たちにとって最高の先輩」と語り掛けた。 卒業生を代表して惣万凜桜さんは、3年間の学習や行事を振り返って「素晴らしい経験ができたのはたくさんの方の支えがあったから」と感謝を述べ、義務教育学校でこれまでとは違う学校生活を迎える在校生に向け「不安でいっぱいだと思うが、一人一人一の個性を生かしながら協力して、素敵な学校にしてほしい」と呼び掛けた。 落石中は1947年に開校。今回を含めて1777人の卒業生を送り出した。
釧路新聞