【絵本のことば】『しんでくれた』|「だからぼくはいきる…」
古今東西の名作絵本から、印象的なことばを日替わりで紹介。「たべる」とはどういうことなのかを、シンプルかつストレートな言葉で教えてくれる、谷川俊太郎による1冊から。 【フォトギャラリーを見る】 だからぼくはいきる うしのぶん ぶたのぶん しんでくれたいきもののぶん ぜんぶ おいしそうなハンバーグに、ショッキングなタイトルが目を引く表紙。谷川俊太郎の詩に塚本やすしが力強い絵をつけた、これは「いただきます」の本当の意味を知る絵本だ。しんでくれた命を食卓で想像するのは難しいが、この事実と向き合ったとき、食育は命を学ぶことにつながる。命が粗末にされがちな今、「だから、残さず食べなさい」ではなく、「だから、あなたの命は輝いている」と伝えたい。
photo_Kazuyoshi Aoki text_Kana Umehara, Ayumi Shirasaka edito...