『キャプテン翼』漫画連載に幕 作者・高橋陽一「ホッとしている」 今後はネーム形式で連載へ
1981年に連載を開始したサッカー漫画『キャプテン翼』(作者:高橋陽一さん)が、4日発売の『キャプテン翼マガジンvol.20』で漫画連載を終了します。あわせて今夏からWEBサイトでネーム形式で週刊連載することも発表され、SNSでは感謝の声があがっています。 【画像】『キャプテン翼』高橋陽一 「サッカーシーンの一番の醍醐味は…」 語っていたこだわり 漫画『キャプテン翼』はサッカーの天才少年・大空翼を主人公に、そのチームメート、ライバルたちの成長を描くスポーツ漫画。1980年に『週刊少年ジャンプ』で読み切り作品が掲載され、1981年から連載がスタートしました。 翼の小学生からジュニアユース時代を描いたのち1988年に連載を終了しますが、その後もシリーズは続き、現在は『キャプテン翼マガジン』で『キャプテン翼 ライジングサン』が連載されています。コミックスの全世界のシリーズ累計発行部数は、9000万部以上(出版社発表)で、海外のサッカー選手が大好きな作品として挙げることも多く、世界中で人気を博しています。 漫画連載については4日で終了しますが、ストーリーの続きについては、2024年夏に発表される新WEBサイト『キャプテン翼WORLD』で鉛筆描きのネーム形式で連載していくということです。
■作者・高橋陽一「『キャプテン翼』の物語はまだ終わりません!」
作者の高橋陽一さんは「連載最終話を描き終えた今は、すべてを描き終えてホッとしているのと、この先やっと“〆切”というものがない生活を送れるという解放された気分でいる状態にあります」と心境を明かし、「これで漫画家は引退しますが、絵を描くこと、ストーリーを考えることはまだ好きなことなので、それらはこれからも続けていくつもりです」と意欲を見せています。 そしてWEBでのネーム形式での連載については「雑誌発売に合わせた“〆切”や“決められたページ数”や“決められた原稿サイズ”がないぶん、これからはより自由な表現方法で皆さんにエンターテインメントをお届けできるのではないかとも思っています」とコメント。 続けて「思えば僕の漫画の原点は、小学生高学年の時に見よう見まねで真っ白いノートに鉛筆描きでオリジナルの漫画を描き始めたことでした。できあがったものは弟や近所や学校の友達にも見せて回っていました。それが僕の漫画家としての出発点でした」と漫画家としての原点を振り返り、「その時と同じことを今、僕は始めようとしています。鉛筆描きでの漫画連載です。失敗したらそれはそれでしょうがない、まずはとりあえずトライしてみよう!! それが今の僕の偽らざる心境です。『キャプテン翼』の物語はまだ終わりません! それは事実です。これまでと同じように、これからも『キャプテン翼』をよろしくお願いします」と、決意をつづっています。
■「翼君は人の形をしたサッカー少年の夢そのもの」SNSでも感謝の声
発表を受けてSNSでは「本当に長い間お疲れさまでした」「高橋先生、本当に本当にありがとうございました!翼くんは人の形をしたサッカー少年の夢そのものです」、「キャプテン翼を読んで、サッカー少年団に入ったサッカー小僧だから感慨深いものがある…」といった感謝の声や、「ネーム形式でも続きが読めるの本当にうれしい」、「ストーリーだけでも完結していただいたらファンはうれしい」と、ネーム形式での連載を喜ぶ声もあがっています。