来日したＡＪスタイルズ

　ノアの13日東京・日本武道館大会で丸藤正道（44）と対戦する米WWEのスーパースター・AJスタイルズ（47）が、〝奇跡の一戦〟の再現を予告した。 　新日本プロレスで活躍後の2016年にWWE入りし、世界最大団体でも最前線で活躍するAJが来日するのは、19年6月のWWE日本公演以来約5年ぶり。「コロナ以降は日本に来れていなかったからすごく楽しみだよ」と笑顔を見せた。 　今年に入りノアはWWEとの関係強化の方針を掲げているが、現在進行形のスーパースターが他団体のリングで試合をするのは少し前まで夢物語だった。その常識を覆したのが、23年1月1日の日本武道館大会で実現した中邑真輔vsグレート・ムタの異次元対決だ。「奇跡の一戦」とも言われたこの試合は、同年度の「プロレス大賞」ベストバウトを受賞している。 　取材に応じたAJは「試合はハイライトでしか見られなかったんだけど、それでもすごい試合だというのは十分に伝わってきた。WWEの選手が他団体に出ることも前代未聞だったし、団体にとっても話題になった重要な試合だったね」と絶賛。もちろん対抗心も忘れていない。「俺も丸藤とそのレベルの試合をしたいと思ってるよ。ベストバウトを取ったって？　ワオ。だったら2024年のベストバウトを期待しておいてくれ」と力強く言い切った。 　他団体への参戦が継続的なものとなれば、今後も日本でのドリームマッチ実現へ期待がかかる。「日本には才能のある選手がいっぱいいるけど、正直、今は丸藤のこと以外は考えられない。年齢もキャリアも近いし、絶対にいい試合ができるのは丸藤しかいないと思っている」と豪語したフェノメナールは、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。