デビュー35周年の高野寛、YMO軸に音楽家としての歩みつづった随筆集「続く、イエローマジック」発表
今年でデビュー35周年を迎えた高野寛の著書「続く、イエローマジック」が、11月11日にミルブックスより刊行される。 【画像】高野寛が“YMOチルドレン”になった瞬間をイメージした表紙イラスト。 15歳の春にYellow Magic Orchestraの音楽と出会い、その日に“YMOチルドレン”となった高野。「続く、イエローマジック」は、彼が音楽を通して出会ったかけがえのない人々との交流、YMOを軸にした音楽家としての歩みをつづった随筆集となっている。装画はイラストレーター・服部あさ美が担当。文中にも登場する、15歳の高野青年が“YMOチルドレン”になったその瞬間をイメージした描き下ろしイラストとなっている。 「続く、イエローマジック」にはYMOだけでなく、ムーンライダーズやトッド・ラングレン、フリッパーズ・ギター、Original Love、ハナレグミ、忌野清志郎、小坂忠、宮沢和史、星野源、のん、中村佳穂など、高野が35年の音楽人生の中で出会ったアーティストとのエピソードも収録。彼は本書について、「正面切ってYMOのことを書くのは、正直照れ臭かった。一緒に仕事もさせてもらったけれど、いつまでも手の届かない憧れだった。身の危険を感じる今年の酷暑は、執筆にはうってつけだった。記憶の隅でくしゃくしゃに絡まっていたわだかまりを丁寧に解きほぐして巻き直すような日々が続いた。今は、35周年の総括にふさわしい本ができてホッとしているところ。多くの方に届きますように」とコメントしている。 ■ 高野寛「続く、イエローマジック」目次 ・YMOとの邂逅|未来の音楽「YMO」との衝撃の出会い ・憧れを追いかけて|高橋幸宏さん、ムーンライダーズ主宰のオーディションに合格 ・プロの洗礼|高橋幸宏さんプロデュースでプロデビュー ・虹の都へ|憧れのトッド・ラングレンとのレコーディング ・この声は小さすぎて|ヒット曲が生まれた喜びと葛藤 ・渋谷系前夜|フリッパーズ・ギター、オリジナル・ラブとの交流 ・新たな世界への旅立ち|坂本龍一さんと世界を旅したワールドツアー ・教育テレビという遊び場で|伝説のテレビ番組『土曜ソリトンSIDE-B』 ・初めての一人旅|新たな挑戦、弾き語りツアー ・初めてのバンド|ナタリーワイズと9・11の衝動 ・サヨナラから|名曲『サヨナラCOLOR』誕生秘話とハナレグミ ・ボス|忌野清志郎さんとの友好と別れ ・イエローマジック、再び|細野晴臣さんの知られざる音楽活動期 ・聖地・ハイドパーク|シンガー・小坂忠さんから学んだこと ・MIYAとブラジルと仲間たち|宮沢和史さんと仲間たちとの音楽世界旅 ・HASとHASYMOとYMO|YMOと同じステージに立った忘れられない日 ・蛹のままで|大人のバンド「pupa」の楽しい記憶 ・復活と変身|バンマスとして参加した星野源さん復活武道館ライブ ・教えて、学んで|教え子であり同志である中村佳穂さんとの出会い ・四度目のブラジル|夢が叶ったブラジルでのレコーディング ・ワールド・ハピネス|ミュージシャン「のん」デビューの裏側 ・イエロー・マジック・チルドレン・コンサート|YMOの遺伝子を繋ぐコンサート ・ステイ・ステイ・ステイ|コロナ禍の葛藤と格闘 ・続く、イエローマジック|高橋幸宏さん記念コンサート、そして大切な二人との別れ ・ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン|デビュー35周年を迎えて