国民民主が躍進、政局の台風の目に 現役世代浸透か「この路線でいいと認めてもらった」
国民民主党が公示前から議席を伸ばした。政局が不安定化する中、日本維新の会とともに国会でキャスチングボートを握ることになり、その動向が台風の目になる。来夏には参院選を控えており、与野党の狭間で難しい対応が迫られそうだ。 【写真】自身の当選確実が報じられ、オンラインで地元の支援者らに手を振る国民民主党の玉木雄一郎代表 玉木雄一郎代表は27日、東京都内で地元支持者とのオンライン会合で、議席増について「『この路線でいい』と認めてもらった」と語った。今後の対応に関しては「与野党の構図がどうなるかに関わらず、常に国益を考えて取り組みたい」と述べた。 国民民主は令和2年、「対決より解決」を掲げて衆参国会議員13人で発足し、連合傘下の産業別労働組合(産別)の支援を受けてきた。所得税減税など現役世代や若年層にターゲットを絞った政策を訴え、国政選挙で議席を増やしてきた。 与野党双方から秋波が送られる中、支援する労組幹部は「次の展望を開くには政策ごとの連携しかない」と話す。国民民主幹部も与野党との合従連衡について「政策本位でドーンとやる」と語っている。(竹之内秀介)