高校野球”新基準バット”の違反商品出回る 5社の中国製、基準より薄く試合・練習でも使用禁止に
高校野球で今シーズンから完全移行された新基準金属製バット、いわゆる低反発バットに関して、SG基準(製品安全協会が定める基準)に違反する商品が市場に出回っていることが判明し、日本高校野球連盟で説明が行われた。 【一覧】全国各地区春季大会組み合わせ SG基準に違反していたのは、中国で製造された新基準金属バット。販売業者は「XANAX」、「三共スポーツ」、「ハイゴールド」、「イソノ」、「ボルテカ」の5社。三共スポーツは「シュアプレイ」、ボルテカは「アックス」のブランド名で販売されている。 5社のバットは、中国で製造されたもので、故意ではなかったものの、結果として打球部の肉厚が4ミリに満たなかったことが判明した。製品安全協会はSGマークの認証を取り消し、競技団体である日本高校野球連盟は該当社の新基準金属バットを19日から公式戦、練習試合、練習など、全ての場面で使用することを禁止すると決めた。 日本高校野球連盟はHPで、「加盟校への影響を最小限に留め、早期の混乱収束を目指して、対処をしていく所存です」と、できるだけ混乱しないようにしていく方針を示した。 該当社のバットは全てリコール(自主回収)の対象。日本高校野球連盟が各都道府県を通じて無償で配布した3本のバットに該当社が含まれている場合は、各都道府県高校野球連盟を通じて再び案内し、別の適合業者のバットと交換される。 また、加盟校や部員等が直接購入した場合は、各販売業者が窓口となり対応する。 <各販売業者の連絡先> ボルテカ株式会社 072-247-7053 株式会社ハイゴールド 06-6632-4884 株式会社イソノ運動具店 03-3864-6601 三共スポーツ株式会社 03-3832-1171 株式会社ザナックス 0120-379-401 詳細は日本高校野球連盟のHPに掲載されている。 4月19日から使用できなくなるため、加盟校も冷静な対応で試合に臨むことが求められる。