「あの時、どう見ても相手の方がウケていたけど…」KOC王者・ラブレターズが語った「審査員の好み」問題への本音
ボロ負けした日、東京03飯塚から言われたこと
塚本 あの時(東京)03の飯塚さんが、僕らもまだそこまで親しくなかったんですけど、終わってから初めてご飯に誘ってくれたんですよ。で、開口一番「1年間一生懸命頑張って決勝に出て、7点持って帰った気持ちってどう?」って聞かれて。 溜口 (笑)。 塚本 「ちょっと待ってくださいよ!」って。そのために呼んだの?この人、ってなって(笑)。「いや、本当に聞きたくてさ~」って笑いながら言ってた。 溜口 優しさだよね。あの言葉がなかったら、今年はなかったかもしれないからね。 ――東京03さんの「コントだけで食べていく」というスタイルは、おふたりにとっても目指されるところですか。 塚本 そうですね。あのスタイルを貫いて、本当にコントだけで飯を食うことを実現した、そのストーリーはムチャクチャすごいことだと思います。 溜口 でも、あこがれすぎたら危ないぞっていうのも僕らは分かってるので……。だってあの人たちの努力ってとてつもないんですよ。それやる覚悟あるのか、って。 塚本 とんでもないから。 溜口 「テレビを捨てる勇気」ってなかなかないと思うんですよ。僕らは単独ライブをベースにしつつ、そこにまたちょっといろいろエッセンスを乗っけていきたいです。
やっぱり一緒にテレビに出たい
塚本 ウエストランドもそうですし、三四郎さんとか、モグライダーさん……一緒にライブをやってきた人たちが今テレビにいっぱい出てる状態なので、やっぱり一緒に出てみたい。ずっと言ってくれてたから「早くこっちに来てほしい」って。チャンピオンになってやっとそこに混ざれるんだったら混ざりたい。 溜口 「ライブだけしか出ません」みたいな、そんなこと僕らは言っていられないです。求めてくれるなら、いくらでも頑張らせてくださいという感じです。 ――最近ではテレビと少し距離をとる芸人さんも、特に若手の方ですと少なくないですよね。 溜口 ああ、たまにライブだけでっていう子もいるけど、本当かなって思うことある。 塚本 確かにな。それかっこいいけども。 溜口 03さんとかバナナマンさんみたいになりたいとか、中途半端に言うなよって思うけどね。 塚本 「覚悟ある?」っていうのは聞いてみたいですよね。 溜口 だって、単独ライブやりながら次の単独のネタ作ってるんですよ、飯塚さん。 塚本 単独中にもファミレス行ってたって。とんでもないですよ。 溜口 コントの神様がファミレス行ってるんですよ。そんなのみんな真似できます(笑)? 撮影 杉山拓也/文藝春秋 “小さくて気持ち悪い”と番組に呼ばれなかったことも…ラブレターズがキングオブコントで優勝して気づいたこと「僕らは体育会系が苦手なので…」 へ続く
西澤 千央