「キャベツには栄養がない」ってホント?胃腸に効果的な栄養素の正体も簡単に解説
キャベツには、胃腸に効果的な働きをもつ栄養素を含んでいたり、食物繊維が豊富だったりとさまざまな栄養が含まれています。 【画像】「キャベツには栄養がない」ってホント?胃腸に効果的な栄養素の正体も簡単に解説 しかし、一方で「キャベツには栄養がない」という声もしばしば聞きます。たしかに、栄養価が高いといわれる緑黄色野菜と比べて、キャベツは淡色野菜に分類されるので、一見栄養がないように思えますよね。 そこで今回は、栄養が少ないと思われがちなキャベツの栄養素とその効果についてわかりやすくご紹介します。 さらにキャベツの栄養を効率よく摂り入れる方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
キャベツは栄養素の数が多い!
「キャベツには栄養がない」という話を聞きますが、それは大きな間違いです。キャベツにはさまざまな栄養素が含まれており、代表的なものは以下のとおりです。 ビタミン (ビタミンC・ビタミンK・葉酸) ミネラル (カリウム・カルシウム) その他 (食物繊維・ビタミンU) それぞれについて簡単に説明しましょう。 ●キャベツはビタミンが豊富 キャベツにはビタミンC・ビタミンK・葉酸が主に含まれています。それぞれの働きは以下の通りです。 ・ビタミンC:免疫力を高める、コラーゲンの生成に関与 ・ビタミンK:出血時の血を固める、丈夫な骨作りに関与 ・葉酸:赤血球の生産を助ける、胎児の正常な発育を助ける 皮膚や骨、血液成分を作るために欠かせない栄養素ばかりなので、特に成長期の子供にオススメです。 ●体の機能を調整するミネラル キャベツに含まれるミネラルは、カリウムやカルシウムで、それぞれの働きは以下の通りです。 ・カリウム:むくみ予防、血圧を下げる ・カルシウム:骨の形成 カルシウムは骨の材料になるだけではなく、筋肉の収縮などにも関与しています。また、カリウムは体にある余分なナトリウム(塩の主成分)を水と一緒に排出する働きがあるため、血圧が高めの方にオススメですよ。 ●キャベツ特有の栄養素 キャベツに含まれる特徴的な栄養素といえば「ビタミンU」です。 ビタミンUは厳密にはビタミンではありませんが、ビタミンに似た働きをする「ビタミン様物質」です。 別名「キャベジン」とも呼ばれ、胃腸の粘膜を修復したり、胃潰瘍などの予防にも役立つため、胃腸薬の成分にも使われています。 またキャベツは食物繊維を豊富に含んでいるため、腸内環境の改善に役立ちます。ダイエット中で食事制限をするとどうしても便秘になりがちですが、そんなときは食物繊維が豊富なキャベツを取り入れましょう。 ●カロリーや糖質は多い方なのか さまざまな栄養素が含まれるキャベツですが、100gあたり21kcalとカロリーは低いです。参考までに、ご飯は1膳(150g)234kcalで、キャベツ1玉(約1.2kg、252kcal)とほぼ同じカロリーです。 また、キャベツの糖質は100gあたり3.9gととても少ないため、糖質制限をしている方でも取り入れやすい食材だといえます。