明治期までいたニホンオオカミ はだの歴史博物館で指定文化財の頭骨公開
文化財に親しむ「文化財保護強調週間」(11月1~7日)にちなみ、はだの歴史博物館(神奈川県秦野市堀山下)や市内寺院で10月31日から11月4日まで、市指定文化財を特別公開する。関係者は「市内に文化財自体があることを知ってもらい、理解を深めてほしい」と話している。 同博物館では、市内の個人が所有するニホンオオカミの頭骨を二つ展示。ニホンオオカミは明治期までいたとされ、二つのうち一つは子どもの夜泣きや憑(つ)きもの落としの際に貸し出され、歯を煎じて飲んだために何本か抜けているという。他にも市内の遺跡で出土した弥生式土器や翡翠(ひすい)大珠などが展示される。同3日には隣接の桜土手古墳公園に飲食店が出店する。 龍法寺(同市南矢名)では室町末期の木造毘沙門天立像と木造不動明王立像、極楽寺(同市鶴巻)は平安期の制作とされる木造十一面観音菩薩(ぼさつ)立像が、それぞれ7年ぶりに公開される。 いずれも入場無料。同博物館は午前9時~午後5時、寺院は午前10時~午後3時。
神奈川新聞社