松本人志「文春裁判」の経過 訴訟完結の方針 女性に謝罪の見通し
ダウンタウン松本人志(61)が「週刊文春」に性的行為強要疑惑を報じられ、名誉毀損(きそん)されたとして発行元の文芸春秋らに5億5000万円の損害賠償などを求めていた訴訟を終結させる方針であることが8日、分かった。関係者によると、両者協議の上で合意し、同日に東京地裁などで手続きを進めている。今後、両者からコメントなどを発信していく。別の関係者によると松本側は、被害を訴えた女性への謝罪を求める文春側の要望に応じる見込みという。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 松本の性行為強要疑惑報道をめぐるこれまでの経緯は以下の通り ◆松本人志に関する報道をめぐる主な経緯 ▼23年12月27日 「週刊文春」がダウンタウン松本人志による女性への性行為強要疑惑を報道。同日に吉本興業は報道を否定。法的措置検討の意向示す。 ▼同28日 松本がX(旧ツイッター)で「いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ」と投稿。 ▼24年1月5日 週刊女性PRIMEの流出画像に対し、松本はXで「とうとう出たね。。。」と投稿。 ▼同8日 吉本興業が松本の活動休止を発表。松本はXで「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショーでまーす」と投稿。 ▼同9日 松本がXで「ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのごあいさつのため。顔見せ程度ですよ」と投稿。ホリプロコムが小沢の活動継続を発表。 ▼同10日 松本の「ワイドナショー」出演見合わせが明らかに。アサヒビールなど3社が松本出演番組のスポンサー表示取りやめ。 ▼同13日 ホリプロコムが小沢の芸能活動自粛を発表。 ▼同22日 松本が「週刊文春」発行元の文芸春秋と同誌編集長に対し、5・5億円の損害賠償と訂正記事を求める訴訟を東京地裁に起こす。「週刊文春」側は「一連の記事には十分に自信を持っています」などと反論声明を発表。 ▼同25日 元タレントの女性が「週刊文春」に実名、顔出しで登場し、19歳の頃に松本に性行為強要を受けたなどと告発。 ▼同31日 松本との飲み会に参加していたとされた、たむらけんじがラジオ番組で報道の一部内容を否定。 ▼2月1日 「週刊文春」にて、マッサージ店の元女性従業員が松本に性行為強要をされたなどと告発。 ▼同5日 松本との会に参加していたとされたクロスバー直撃の渡邊センスがYouTubeチャンネルで報道内容の一部を否定。 ▼3月3日 セクシー女優の霜月るなが自身のSNSで過去の松本との飲み会参加を明かし、一部報道内容を否定。 ▼同25日 松本が3月28日に控える第1回口頭弁論を前に、代理人弁護士を通じてコメントを発表。1月9日以来に自身のXも更新し、同様のコメントを掲載。 ▼同28日 第1回口頭弁論を実施。松本側はA子、B子の特定を求め、文春側は不要だと主張。 ▼4月24日 吉本興業がコーポレートガバナンスの強化等についての指針を明示。100人以上のヒアリング実施を報告。 ▼5月1日 クロスバー直撃の渡邊センスが、一連の報道に関する記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、講談社を提訴。渡邊はXで「僕はもう動かないと思ってましたか? 許す訳ないじゃないですか。ずっと準備してましたよ。装填完了。センス 訴えます」と、代理人弁護士との連名で文書を発表。松本はこの投稿をリポスト。 ▼同29日 セクシー女優の霜月るながXで、松本との飲み会に関してつづった暴露本の発売を報告。 ▼同31日 松本が企画・プロデュースのAmazonプライムビデオの番組「FREEZE(フリーズ)」が、ポルトガルのテレビ局TVIに販売されることが決定。活動休止以降初の仕事に関する発表となった。 ▼6月5日 損害賠償請求等訴訟の弁論準備がオンラインで非公開で実施。 ▼7月14日 松本が自身のXに「ポスト、リポスト普通にしょうと思っています。当たり前の権利やし」とつづり、その後テキストや写真の投稿を再開。 ▼8月13日 同14日にオンラインで非公開実施予定だった第2回弁論準備の延期発表 ▼10月8日 延期分の第2回弁論準備期日が11月11日になったことが発表される。