「浅野拓磨に大きく及ばない」現地メディアがムバッペの“弱点”を指摘
スペイン『レレボ』がレアル・マドリーの問題点の1つとして、守備をしないFWキリアン・ムバッペを挙げた。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 昨季に歴史的な3冠を達成したレアルだが、今季ラ・リーガでバルセロナに首位独走を許し、10月26日に行われたエル・クラシコでは0-4の大敗。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でも2勝2敗と出遅れ、決勝トーナメントストレートインとなる8位と3ポイント差の18位に沈んでいる。 クラブのフィジカルコーチによると、今夏に加入したムバッペは自身初のエル・クラシコでフル出場したにもかかわらず、走行距離は8キロにとどまった。 同メディアは「最も短い距離でも通常10キロを軽々と超え、2シーズン前のアノエタで12~13キロを走った(バルセロナの)ガビのような選手たちとは大違いだ」とし、「彼が守備の仕事を怠ることで、他のチームメイトに守備の仕事を押し付け、ボール奪取のアプローチ全体が狂ってしまう」と分析している。 また、ムバッペは10月初めの時点で300分間以上プレーしたFWの中で、90分平均のプレッシャー回数がリーグワーストの0.63回だった。同メディアは「この統計でワースト2位(セビージャのルケバキオの1.23回)の半分で、マジョルカのウインガー浅野拓磨の4.49回に大きく及ばない」とレポートしている。 そして「この戦術的不均衡における最大の犠牲者の1人」としてMFジュード・ベリンガムを挙げ、「彼はこれまで以上に走っているが、その成績はベルナベウに来て以来最悪だ」と、負担が増えたことによる影響を指摘。さらに「チーム内でムバッペの役割に関して多少の不満が生じている」とし、「ドルトムント戦、特にバルセロナ戦では、バランスの悪さの解決策を探るため、ピッチ中央で選手同士による白熱した会話や議論が繰り返された」と振り返っている。 カルロ・アンチェロッティ監督もこの問題を認識しているというが、現時点で最適解は見つかっていない。