プロが選んだ100均グッズを詰め込んでできた「防災ボトル」“もしも”のときに命を救う990円
スマートフォンで代用ができそうだが、充電が減ってしまうため、非常用の「小型のライト」も入れておくのがよい。また、賞味期限が長く、劣化しにくい「ようかん」や「飴(あめ)」などの非常食も入れておこう。 「エチケット袋」は、気持ちが悪くなったときに使う以外にも、ケガの手当てで使用して血液がついてしまった汚物などを入れる衛生管理の目的で使うこともできる。 「市販のエチケット袋には、ポリ袋が同梱してある場合も多い。止血をする際に、ビニール手袋の代わりにして使うこともできます。災害時には今あるものを、いかに工夫して使うかが重要です」
季節の変わり目に中身を見直す
防災ボトルやポーチも、避難リュックのように一定期間で見直すのが大切だ。 「冬場は使い捨てカイロやマスクを入れる、夏場は冷却シートを入れるなど、持ち歩くからこそ定期的に見直しをするのが大事です」 また、この防災ボトルは職場やパート先のロッカーなどに常備をしておくのも有効だ。 「ただ、勤め先にはいざというときのために非常食や毛布などが準備されているはず。なので、これを機にどういったものが準備してあるのか勤め先に確認しつつ、準備がされていないアイテムを一緒に入れて、自分流にカスタマイズするのがいいと思います」 100円ショップのグッズで作れる防災ボトルやポーチ。いざというときのために、ぜひ準備しておきたい。
100均で買える防災グッズ
・ホイッスル 災害に巻き込まれた際、自分の居場所を伝える ・小型のライト 停電時や夜道で役立つ。電池の残量を定期的に確認 ・反射バンド ホイッスルと同じく自分の居場所をわかりやすくするアイテム ・アルコールシート 手洗いができないときや、ケガの手当てに使用できる ・絆創膏 ケガをしたときや、長時間の徒歩で靴ズレをした際に使用 ・ようかん、飴 非常食には常温で長期間保存がきくものがおすすめ ・エチケット袋 嘔吐物を素早く固めるタイプだとニオイも広がらない ・携帯用コンパクトレインコート 手のひらサイズで持ち運びやすい
+プラスで持ちたい!おすすめの防災グッズ
・コンパクトタオル ラムネ粒くらいの大きさの袋に入っている圧縮タオル。水につけることで、大きくなり、ケガの手当てや使い捨てのお手拭きとして使用できる。 ・携帯トイレ 災害時には断水のおそれもあるため、水を使わなくてもよい携帯トイレがあると安心。水分と反応して固まる凝固剤が入ったタイプがおすすめ。 お話を伺ったのは……冨樫正義さん●防災介助士インストラクター。サービス介助士、防災介助士、認知症介助士などを認定・運営する団体「公益財団法人 日本ケアフィット共育機構」のインストラクターとして、年間50社以上の企業対象研修を担当