【阪神】来季の守護神・岩崎優が力説 巨人に負けないNPB最強救援陣結成へ 現状維持2億円でサイン
阪神・岩崎優投手(33)が22日、巨人に負けないNPB最強リリーフ陣結成を誓った。兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉。22年オフに4年総額8億円の契約を結んでおり、現状維持の2億円でサインした。来季の覇権奪還へ自身も含めた中継ぎ陣強化を力説。「(勝利に)占める比重は大きい。今年のジャイアンツを見ていてもそう」。寡黙な左腕が燃えている。 今季は両球団ともに12球団トップタイの救援防御率2・27。ただ、勝負どころの8月以降に限れば巨人の1・97に対し2・40と大きな差が生まれた。シーズンを通した救援陣の勝敗も巨人が21勝18敗で阪神が18勝20敗。“ゲーム差2・5”もV逸の一因となった。岩崎はゲラとのダブル守護神体制で60試合に登板し4勝4敗17ホールド、23セーブで防御率2・20。「最低限。もっとできたはず」。リベンジの思いは募る。 内なる競争も激化させていく。今季から岩崎の発案で“第1回岩崎杯”が開催。「防御率や被打率、細かいところまで…」。チーム内でタイトル争いが行われ、ご褒美も用意された。桐敷が最優秀中継ぎで初タイトルを獲得するなど台頭。「自分も数字を出さないと。みんなに負けないように」。中継ぎ陣の活性化は望むところ。ブルペン陣最年長だが、まだまだ後輩に負けるつもりなどない。 すでに藤川監督は岩崎の守護神構想を表明。「ものすごく心強い存在」と信頼を寄せる。「しっかりやりたい」と覚悟を決めた23年セーブ王。歓喜の瞬間だけを渇望している。(直川 響)
報知新聞社