【バレー】ファイナル3、ルートインが決勝に進む。シーズン無敗の姫路と決戦。群馬の今季3位が確定 V2女子
バレーボール2023-24 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)はさわやかアリーナ(静岡県)にてV2女子最終順位決定戦であるファイナル3を開催した。 初日となる3月23日はレギュラーラウンド2位のルートインホテルズ ブリリアントアリーズと3位の群馬グリーンウイングスが対戦。セットカウント3-1でルートインが勝利した。 ルートインはサーブとブロックで群馬の攻撃を封じ、試合の流れを支配した。山村涼香が9つのブロックを決め勝利に大きく貢献。 セッター横田実穂主将のトスワークも光った。得点源であるオポジットの村山美佳にボールを集中せず、ミドルも絡め、バランスの良い配給で群馬に守備の的を絞らせなかった。 群馬もメンバーチェンジを駆使し、齋藤真由美監督が就任以来2年間取り組んできた「全員バレー」で対抗したが、第3セットを奪うに留まり、勝利には至らなかった。 群馬は2週前のホームゲームでファイナル3進出を争う仙台、浜松相手に完勝。シーズン最終盤に向けて上々の仕上がりを見せていた。しかし、その後チーム内に数名の体調不良者が発生し、結果的にぎりぎりの状態でファイナル3に臨んでいた。 「全員が集まってコミュニケーションを取る時間があまり取れなかった。選手個々のコンディション調整も難しかった」 群馬・松尾奈津子主将は苦しげにそう語った。 この結果をもって群馬の3位が確定。ルートインがヴィクトリーナ姫路との優勝決定戦(24日)に進出することになった。 「年間のスケジュールが決まっている中でここにコンディション、パフォーマンスを合わせることができなかった。それを含めて1年間が今日に出たと思っている。今後の糧にしたい」 今シーズン、チームのキープレーヤーとして活躍してきた菊地実結は悔しさを嚙み締めつつ、来季への飛躍を誓った。 ルートインは今季現役復帰し、移籍加入したアウトサイドヒッター舛田紗淑が日々調子を上げてきている。V1で主将を務めた経験のある舛田の存在もチームの安定に大きく寄与している。 「ブランクがあったので自分のプレーとのギャップを感じていたが、今月に入って以前の感覚が戻ってきた。できるプレーも増えている。レシーブ含め、チームを落ち着かせる役割を果たしたいし、このチームを作ってきた2人を支えていきたい。2人にとって私がどういう存在なのかはわからないけれども(笑)」 舛田は横田実穂主将、エース村山美佳と同い年。97年組の結束も固く、姫路戦に臨む。