8年ぶりフルモデルチェンジで盤石の完成度「トヨタ アルファード」【最新国産新型車 車種別解説 TOYOTA ALPHARD】
インストルメントパネル
新型アルファードでは僚友のヴェルファイアと差別化が図られているのも特徴。主力の2.5lハイブリッドは共用しているが、アルファードに設定されるベーシックな自然吸気の2.5lはヴェルファイアにはない。代わりにパワフルな2.4lターボが用意され、ボディに補強が追加され、足まわりも強化されている。キャラクター的にはラグジュアリーなアルファードに対して、ヴェルファイアはドライバーズミニバン的な要素を濃くしている。とはいえアルファードでも走りに不満はない。新世代になった2.5lハイブリッドユニットは発進時から滑らかで、アクセルを踏み込んだときのレスポンスも良好。ボディの重さを感じさせずにスムーズに速度を乗せてくれる。静粛性も向上し、エンジンが回転を上げたときでも耳障りな排気音は聞こえてこない。
居住性
フットワークも重厚感のある乗り心地の良さを極めながらも、ハンドリングの正確性を増している。フロアからの振動が少なく、前後方向のピッチングも抑えられているから長く乗っていても疲れにくい。特に17インチタイヤを履くエグゼクティブラウンジは突き上げ感が少なく快適性が高い。コーナーでは多少重心の高さを感じさせるが、穏やかにロールしてくれるから安心感がある。
うれしい装備
フルモデルチェンジ 23年6月21日 月間販売台数 3855台(23年6月~11月平均) WLTCモード燃費 17.7km/l※「Z(ハイブリッド)」のFF車
ラゲッジルーム
先代にはなかったハイブリッドのFFが選べるようになったのはうれしいが、今のところ8人乗りがなく、ボディカラーやグレード数も少ないのが難点。生産状況が落ち着けば選択肢が増えてくるはずなので、購入を検討している人は少し腰を据えてプランを練った方がよいだろう。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.156「2024最新国産新型車のすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/156/
MotorFan編集部
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