ユーカリ植樹に賛否 町の狙いは『放置される森林を買い取り...早く育つユーカリ植えて建材や燃料に』一方で住民は『全国で杉やヒノキは失敗』『生態系への影響は?』
「失敗は許されない」「情報公開が少なすぎる」住民説明会では反対の声も多数
3月8日、佐用町は計画を共に進める東京農工大などと、ユーカリ植樹計画についての住民説明会を開催。全町民を対象としたのは初めてで、町のトップ・庵逧典章町長も参加しました。 (庵逧典章町長)「早く大きくなる木を選んで、10年15年くらいで次々と切って、またそれを活用して、また切って、ということができるような森をつくっていくべきじゃないかと」 集まった約300人の住民から質問が相次ぎます。 (住民)「(今の放置林の状況を見ると)杉やヒノキを全国的に植えたのは失敗なんですよ。佐用町の林業のあり方、失敗は絶対に許されないと思いますよ」 (庵逧町長)「産業としても何とか成り立つようなものを少しでも実現していきたいということで取り組んでおりますので」 (住民)「微生物や昆虫がどんどん偏っていって、生態系が壊れるのは避けられる?」 (東京農工大学 戸田浩人教授)「ユーカリのいろんな属を植えたときに、生物などにどんな影響が出るか、それをあまりいきなり大規模ではなくやるということ」 木村さんも直接疑問をぶつけます。 (木村さん)「私が一番懸念しているのは、この事業が町内のどこで実施されるのか、いまだそれらしき計画がどこからも出ていないんです。こういう機会をもっともっと持ってください。今日これ1回目というのはおかしいですよ」 (庵逧町長)「適材適所に今後少しずついろんなところに植えていくべきだろうと」 反対の声も多くあがる中、町長の語気が強まる場面も。 (庵逧町長)「心配する必要はないということを私は言っているんです」 (住民)「もっとやってくださいよ」 (庵逧町長)「何をやるんですか」 (住民)「情報公開が少なすぎます」 (庵逧町長)「情報を公開しているんですよ」 (住民)「してませんよ」 会は予定していた2時間から30分延び、2時間半で終わりました。