各新聞の評価と殆ど一致せず「昨年見た映画」ベスト10 出てくる人々も風景も…すべてが懐かしい台湾映画「本日公休」など
ヘルシンキを舞台にもう若くない、労働者階級の男と女の不器用な恋。
偶然、出会った2人だが、運悪く、何度もすれ違ってしまう。言葉少なで、感情をあらわにしない2人。
カウリスマキの世界全開だが、ハッピーエンドでほっとした。
(7)アウシュビッツ強制収容所の隣で平和な日々を送る一家の日常を描いた『関心領域』はアカデミー賞やカンヌで受賞したすぐれた作品だが、この作品も捨て難い。
というか、ぼくはこの作品の方が好きだ。
コロンビアの田舎で一人暮らす老人は第2次大戦中のホロコーストを生きのびたユダヤ人。家族全員をナチスに殺され、ずっと孤独な人生を送っている。
ある日、隣りに高齢のドイツ人が引っ越して来た。境界をめぐって取っ組み合う2人、サングラスがずり落ちた相手の顔は、なんとヒトラーにそっくり。
老人の調査活動が始まる。そして驚くべき事実が。
(9)ジョージアの山の谷間を行き来する2台のゴンドラ(実在)で働く2人の女性。
ゴンドラがすれ違う一瞬にドラマが生まれる。
セリフ一切ナシのユニークな映画。