【ACL】10人の横浜FMが初の決勝進出、耐えてPK5―4で雨天の死闘を制す…準決勝・蔚山戦
◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽準決勝第2戦 横浜FM3(PK5―4)2蔚山=2戦合計3―3=(24日・日産スタジアム) アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦が24日、横浜国際競技場で行われ、横浜FMは蔚山(韓国)と延長戦で2戦合計3―3で決着が付かず、PK戦で5―4で、現行の大会では初の決勝進出を決めた。決勝はUAEのアルアイン(ACL優勝1度)と5月11日と25日に、ホームアンドアウェー方式で戦う。 横浜FMは前半13分にFW植中朝日が先制ゴールで2戦合計で同点に追いついた。さらに同21分にFWアンデルソンロペスが2点目を決めると、同30分には植中がミドルシュートを決めるゴールラッシュで3―0とリードを広げた。 ところが同35分、3度目のアジア制覇を狙う蔚山に右CKから1点を奪われると、一気に暗転した。同39分にはDF上島拓巳がペナルティーエリア内でハンドを犯したとして一発レッドカードを受けた。PKも決められて、2戦合計3―3に追いつかれ、残り時間を10人で戦うこととなった。 横浜FMは後半、守りを固めてカウンターで反撃を狙い試合を進めた。後半18分にはDF永戸勝也の浮き球パスにFWヤンマテウスが頭で合わせたが、オフサイドの判定を受けてノーゴールとなった。 試合は2戦合計3―3のまま90分で決着が付かず延長戦に突入。雨が降りしきる中で、途中出場のMF水沼宏太がアンデルソンロペスとのコンビネーションでゴールを狙った。蔚山に30本以上のシュートを浴びながら懸命に耐え、最後は5バックでしのぎ、PK戦に持ち込んだ。 横浜FMは前身の日産自動車時代の1989―90年に、アジアクラブ選手権(当時)で決勝に進出したが、中国のクラブに敗れ準優勝に終わっている。
報知新聞社