ホーム神戸戦前日練習の合間に笑顔を見せる橋本（撮影・小林忠）

　アルビレックス新潟の超攻撃型左サイドバック、橋本健人（24）が2試合ぶりの勝利を導く。21日は聖籠町でヴィッセル神戸戦（22日、デンカS）に向けて最終調整。前節18日の名古屋グランパス戦（0－3）は出場がなかっただけに、暴れ回る準備は整っている。「エネルギーをチームに与えたい。タイミング良く攻撃に出て得点を生み出したい」。3位を走る難敵撃破の原動力になることを誓う。 　今夏にJ2徳島ヴォルティスから完全移籍で加入したレフティー。正確なクロスをゴール前の味方の頭、足元に合わせる。14日の湘南ベルマーレ戦（3－1）では多彩なキックを使い分け、FW小野とFW長倉の得点の起点となった。パスを受ける前に次のプレーの選択肢を複数もちながら攻め上がり、ゴールの可能性を感じるエリアにラストパスを届ける。「中（ゴール前）で合わせる選手との信頼関係は徐々に生まれて来ている」と手応えも感じている。 　「ゴールを取れるかは自分のキックの質次第」と話す高精度なキックはセットプレーの武器ともなる。「用意している形があるので、そこにボールを届けることが出来れば点が入る実感はある。自信はある」。得意の左足で神戸の守備を揺さぶり、勝利につながるゴールを生み出す。【小林忠】