【南海トラフ地震に備えて】スマホは使える?家族の安否確認は? 災害時に通信を支える “最新技術” を紹介(every.しずおか特集)
近い将来、高い確率で発生が予想される南海トラフ地震。さらには、毎年のように発生する台風による大雨の被害など、自然災害への不安は年々増加。 【動画】携帯電話はどのように復旧?ドローンが24時間連続飛行!?大規模防災訓練の“最新技術”に迫る【every.しずおか特集】
そんな中、ある調査によると、災害時に優先的に持ち出す貴重品の1位は、財布や通帳などを抑えスマホなど携帯電話という結果に!いまや私たちの生活必需品ですが、災害時に携帯電話の基地局が被害を受けて使えなくなったときに、生命線である通信をどのように復旧させるか知っていますか? 通信の大規模防災訓練に密着し、私たちの不安を少しでも早く解消するための仕組みや、最新技術に迫りました。
災害時の通信確保の重要性
地震や台風などの災害で心配なことを街で聞いてみると。 (60代女性) 「連絡手段は気になります。携帯がつながらないとか、充電器とか出ていますけど、持っていた方がいいのかなとか」 「今は掲示板とかないですし」 「簡単にっていうのもありますし、ちょっと一言でも携帯使っちゃいます」 記者)携帯電話がない環境で考えられない? 「考えられないですね」 今や、電話はもちろん、メッセージのやり取りや情報検索など、私たちの生活に必要不可欠なスマホや携帯電話。災害時にそれがもし使えなくなったら…。家族や大切な人たちと、安否の確認すらできなくなってしまいます。
東日本大震災を教訓とした“通信”の防災訓練
2011年の東日本大震災では、津波で携帯電話の基地局が流失したり、地震で通信ケーブルが切断するなどして、沿岸部を中心に通信が途絶え、固定電話は約190万回線、携帯電話・PHSは約2万9千の基地局が停止し、復旧するまでには1か月以上かかりました。
この東日本大震災の教訓を生かそうと、災害で失われた通信を迅速に復旧させるための大規模な防災訓練が陸上自衛隊なども参加して、2023年11月、愛知県で行われました。今回は、熊野灘を震源とする巨大な南海トラフ地震が起こり、静岡・愛知・三重で地震や津波による大規模な被害が発生した想定で行われました。 携帯電話が使えず、家族の安否確認すらできない状況です。これをどのように復旧させるのでしょうか?
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