給食がのどに詰まり、1歳1カ月の男児死亡 食育掲げる保育施設
札幌市の認可保育施設で先月、1歳1カ月の男児が食べ物をのどに詰まらせ、死亡する事故があった。15日、施設の運営会社「アイグラン」(本社・広島市)が会見し、謝罪した。 【写真】アイグランのホームページでは保育の特徴として「食育」を掲げ、「自園調理のできる施設においては、年齢や発育発達に応じた調理法や、栄養所要量を配慮した、安全な給食を提供する」などと紹介していた=ホームページから 事故があったのは同市北区の「アイグラン保育園拓北」。10月23日昼、給食を食べていた男児が、食べ物をのどに詰まらせた。当時、保育士が1対1で食事の介助をしていた。園側は異変に気づき、救命措置と並行して119番通報。男児は病院に運ばれたが、死亡が確認された。 給食は施設内で調理されたものだった。同社はのどに詰まらせた食材を「調査中」としている。当日の献立は「豆乳みそ汁」「焼き肉風炒め」「キャベツのお浸し」「軟飯」「ヨーグルト」だった。 同社ホームページによると、アイグランは全国の20を超える都道府県で460以上の保育施設を運営。保育の特色として「食育」を掲げ、「自園調理の給食では天然だしや旬の食材を取り入れ、年齢や発育発達に応じた調理法をとっている」などと紹介していた。事故が起きた保育園は2022年4月設立。
朝日新聞社