【図解】パリ五輪代表選考 柔道は異例の早期内定も!パリでメダル量産へ
東京五輪金メダリストの阿部一二三選手、阿部詩選手らが日本柔道界史上最速でパリ五輪代表に内定するなど、着々と五輪へ向け盛り上がりをみせている柔道。 【図解】阿部兄妹も金メダルと予想 パリ五輪での日本のメダル予想は? 21年東京五輪の個人戦では金メダル9個、銀メダル2個(混合団体含む)、銅メダル1個を獲得。メダルの量産が期待されるパリ五輪の代表選考方法を紹介します。
■五輪出場枠獲得には世界ランキング17位以内が必要
男子7階級、女子7階級の個人戦、そして男女混合の団体戦が行われるパリ五輪。 各国・地域の出場可能枠は、男女各階級それぞれ最大1枠のみ。最終日の団体戦は、個人戦で選出されたメンバーで組まれます。 出場枠を獲得するには、国際柔道連盟が定めたオリンピックの予選期間内(2022年6月24日~2024年6月23日)に行われる国際大会に出場し、IJF(国際柔道連盟)ランキングのポイントを稼がなければなりません。 そのランキングで17位以内に入れば出場枠を獲得でき、1つの国・地域で17位以内に2選手入った場合は、国内選考によって代表選手が決定します。
■異例の早期内定も!日本国内の選考方法は―
代表内定選手を審議、決定するのは全日本柔道連盟(全柔連)の“強化委員会”。 今後の強化委員会は代表的な柔道の国際大会後に数回に分けて開かれ、 ①『監督と強化コーチが他選手よりも明らかに優位となったと判断した選手』 ②『全柔連が定めた五輪選考の対象大会結果と内容から総合的に判断』 のいずれかの条件をもとに強化委員会で審議。3分の2以上の委員が出席し、過半数の賛成を得られた場合に代表内定選手が決定します。
■早期内定はデータに基づく方針―阿部兄妹はすでに内定
全日本柔道連盟はこれまで、一括で代表内定選手を発表していましが、パリ五輪代表は数回に分けて発表していく方針を明らかにしました。 これは、全柔連の科学研究部が出した「早期代表内定者がメダルを取る確率が8割を超える」というデータなどをもとに、連盟が協議を重ねた上で決まった方針です。 6月末に行われた第1回の内定選手発表は①の条件をもとに、下記2つの判断材料で代表選考の審議が行われました。 『2023年ドーハ世界選手権での優勝者』 『各階級2番手との明確な差がある選手』 これにより代表に内定した選手は下記男女4名です。日本柔道史上最速となる、五輪本番から約1年1ヶ月前の代表内定となりました。 ・女子48キロ級 角田夏実選手 ・女子52キロ級 阿部詩選手 ・女子70キロ級 新添左季選手 ・男子66キロ級 阿部一二三選手