隠れ動物アリ 堺筋線どうぶつデザイン列車出発進行
隠れ動物アリ 堺筋線どうぶつデザイン列車出発進行 THEPAGE大阪
大阪市交通局は20日、地下鉄堺筋線で「どうぶつデザイン列車」の運行を開始した。同交通局では、運行から20年たった車両のリフレッシュを行っており、その中で各線の特徴をデザインしたものも取り入れているという。20日午後、そんな初運行を終えた車両が置かれているという大阪府吹田市の「大阪市交通局 東吹田検車場」を訪ね、同列車に乗ってみると、様々な動物がいっぱい。デザインした職員は「動物園の協力を得てデザインしました。隠れ動物もいるので、子供さんにも楽しんでほしい」と話している。
ドアには7種類の動物シルエット、天王寺動物園が協力
同交通局によると、地下鉄車両の寿命は「40年」と設定しており、その中間となる約20年で、主要機器などの更新を順次行っているという。 今回の運行が始まった堺筋線の66系車両も20年を迎え、外観のフロント部分などを一新。車両内のシートも新しくして幅が広がったほか、照明も蛍光灯からLEDに変えるなどしているため、まるで新車のような輝きとなっている。 その中で行われた今回のデザイン導入。「堺筋線には沿線に天王寺動物園があることから、動物が出てきそうなシルエットを施した車両にしました」と話すのは、同列車をデザインした同局車両部車両課の松元義行さん。ドアには「どうぶつ柄」を施し、車両と車両をつなぐドアには動物シルエットが描かれた。その動物のデザインは、天王寺動物園が協力しているという。
各車両に数種類の隠れ動物アリ
「描いている位置は、ちょうど子供さんの目線になりまして。ライオンやシマウマなど、7種類の動物を見ることができます」。その中でも2号車にはフラミンゴを描いたが、それは「2」とフラミンゴの容姿が「2」に見えるよう配置。それ以外の絵は、特に考えずに描かれているとも話していた。 そして、この列車には「隠れ動物」が数種類いるのも特徴。「あまり教えたくないんですけど」と言いながらも、ひとつだけ教えてくれたのは、網棚を使って表した「ゾウ」だった。このように描かれた動物の数は30種類前後にものぼり「ほかにも数種類、各車両ごとに動物が隠れているんで、子供さんには発見を楽しんでほしい」と松元さんはうれしそうに話していた。