元気よく練習に励む児童＝滑川市総合体育センター

　富山市を除く県東部で初めて通年で活動する小中学生の相撲教室「滑川相撲クラブ」（滑川市）が活気を見せている。始動から1年がたち、メンバーは当初の5人から約20人に増えた。富山市出身の朝乃山に続く力士の誕生へ、監督の上田将平さん（34）=入善高教諭=は「相撲を続けてくれる環境をつくりたい」と競技普及へ汗をかく。 　滑川相撲クラブは昨年6月に発足した。滑川市総合体育センターで週2回練習し、メンバーは県民体育大会やわんぱく相撲などに出場している。富山市呉羽中、富山商高、東京農大で相撲に打ち込んだ上田さんが中心となって指導する。 　相撲は全国中学校体育大会（全中）で2027年度から大会規模縮小のため実施されなくなり、競技環境は厳しい。上田さんは「小学校から中学校に上がる段階で競技者が減ってしまう。中学、高校につなげ、相撲を通じて人間的に成長してほしい」と話す。 　創設時から活動する滑川市東部小2年の松村怜大さんは「みんなと勝負するのが楽しい。腰割りをするのも楽しい」と練習を重ねる。同市北加積小6年の竹原悠善さんは「朝乃山が好き。押しを完璧にして、大きな相手に勝てるようになりたい」と意気込んだ。 　県相撲連盟によると、県内では通年の相撲教室が6カ所あり、うち4カ所が県西部を拠点とする。このほか、大会前に各地で期間限定の教室が開かれている。