菊地吉正の【ロレックス通信 No.271】|サイズ感は決して悪くない。37mm径のちょい小振りなヨットマスター37
先週のロレックス通信でお届けした34mm径の旧型エアキングに続いて今回はスポーツモデルとしては小振りな37mm径のヨットマスター37、Ref.268622を紹介したいと思う。 【画像】ヨットマスター37mmと40mmを写真でチェック! ヨットマスターは現在、ラージ(42mm、40mm)、ミディアム(37mm)と3サイズ展開されており、ロレックスのスポーツモデルの中では珍しい存在だ。ただ、モデルによっても違っていて、今回取り上げた人気のヨットマスター ダークロジウムについては、40mmと37mmの2サイズから選択できる。 ただ、主軸となる40mmばかりに注目が集まってしまうため37mmはどうしてもスルーされがちなのだが、例えば人気のエクスプローラー36を例にとると1mm大きい。つまり決して小さいわけではない。むしろ一般的な日本人の体型であればこれぐらいのほうが逆に着けやすさという点ではジャストサイズだったりすると思う。 特に近年ロレックスのスポーツモデルについてはたとえ40mmと言ってもケースもしっかり作られているし、ラグ部分も肉厚になり、ブレスレットも厚い。そのため実際に着けると数値以上に大きく感じる。その意味では手首の細い人や純粋にスタイルとして着けて楽しむというという人にはこのサイズは一考の価値ありだ。 さて、気になる価格だが、国内定価は162万9100円。それに対して並行輸入の新品実勢価格は安値で190万円台でユーズドだと170万円台から流通する。ちなみに40mmのRef.126622は国内定価173万2500円に対して新品実勢価格は安値で約250万円とプレミアム度は高く、予算的な面でも37mmは断然お得と言えるだろう。 特に筆者のように手首が細い人はぜひ一度、ショップで実機を手首に載せてみてほしい。きっと「思ったより悪くない」と感じるに違いない。 文◎菊地吉正(編集部)
菊地 吉正|パワーウオッチやロービートなど時計専門誌の発行人兼総編集長。時計ブランド「アウトライン」も展開。ロレックス通信連載