〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.83%高、独1.42%高(12日)
【ロンドン時事】12日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比67.67ポイント(0.83%)高の8215.48で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.42%高、フランスCAC40種指数は0.97%高、ストックス600種株価指数は1.08%高だった。 この日発表された5月の米消費者物価指数(CPI)が弱めの内容となったことを受け、市場では米早期利下げ観測が強まり、欧州市場でも幅広い銘柄に買いが入った。英国の4月の実質GDP(国内総生産)速報値が前月比で横ばいにとどまったことも、英早期利下げ期待を高めた。 FTSEの構成銘柄では、米投資家ネルソン・ペルツ氏率いる投資会社トライアン・ファンド・マネジメントが株式を買い集めていると伝わった有害生物管理会社レントキル・イニシャルが13.73%高と急騰。保険会社セント・ジェームズ・プレイスは4.92%高、システムキッチンメーカーのハウデン・ジョイナリーも4.07%高と買われた。一方、再保険大手リーガル・アンド・ゼネラルは5.47%安、小売り大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールは2.41%安、通信大手ボーダフォンは1.57%安となった。 DAXでは、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが4.44%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.53%高、業務用ソフトウエア大手SAPが3.42%高とけん引。半面、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの持ち株会社ポルシェSEは7.18%安と急落したほか、医療機器のザルトリウスは1.76%安、VWも1.48%安と売られた。