検察側が男に懲役5年を求刑 殺人未遂 西牟田秀明被告 鹿児島
鹿児島テレビ
2023年7月、鹿児島市で同居する父親の腹部などを刃物で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役5年を求刑しました。 殺人未遂の罪に問われているのは、鹿児島市の無職西牟田秀明被告です。 起訴状などによりますと西牟田被告は2023年7月、鹿児島市の自宅で食卓用ナイフを加工した刃物で、同居する父親の腹部などを複数回突き刺して殺害しようとしたとされています。 裁判では殺意の有無が主な争点となっています。 21日の裁判で検察側は犯行に使われた食卓用ナイフは、鋭利でとがっていて殺傷能力があり、西牟田被告も父親を殺す危険性を十分に認識していたとして殺意があったと主張。 また父親を至近距離で躊躇なく突き刺した行為は、危険かつ悪質で動機は自己中心的などとして懲役5年を求刑しました。 一方、弁護側は西牟田被告がナイフを刺す真似をしただけで、仮に当たったとしても深く刺さることはないと考えていたため、父親を殺すという強い思いはなかったとして西牟田被告の殺意を否定。 また、両親が厳しい処罰を望まず、犯行が突発的で計画性がないことなどから、執行猶予付きの判決を求めました。 判決は5月28日に言い渡されます。
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