「ほっこりカフェ朴（もく）」外観。滋賀県護国神社の境内にある

　滋賀県護国神社（彦根市尾末町）の境内にある「ほっこりカフェ朴（もく）」が4月2日、20周年を迎えた。（彦根経済新聞） 【写真】ご飯セット。季節などによってメインメニューや副菜の内容が変わる＝「ほっこりカフェ朴（もく）」 　同神社の休憩所として使われていた建物を改装した同カフェ。店主の中村愛子さん夫婦が市内の大学生たちとDIYで改装し、少しずつ手を加えてきたという。店内は、レトロな雑貨や漫画、書籍を並べるほか、まきストーブを設置。木の風合いが懐かしく落ち着いた雰囲気に仕上げた。小上がりは靴を脱いで座れる座敷で、土間にはテーブル席を用意する。 　中村さんは、子どもの成長に合わせ運営スタイルを変えながら、現在一人で切り盛りしている。注文から、調理、配膳、片付けまでを一人で対応しているため、水はセルフサービスで、注文は厨房にいる中村さんに声をかけるシステムにしている。 　中村さんは「自分のペースで続けられるのは、周りの方の理解のおかげ」と話す。「20年、子育てをしながらも何とか続けてこられた、というのが正直な気持ち。周りの方に支えられて、店とともに、子どもも成長してきた」と振り返る。印象的な思い出話の一つに、「当時、カップルで店に来てくれていた高校生が大学卒業後、結婚して子どもを連れて来てくれたことがあって本当にうれしかった」と話す。 　メニューは、雑穀米とサラダ、副菜、メイン、ミニデザートが付いた「ご飯セット」（1,300円）、オムキーマカレー（980円）、ライ麦パンのピザトースト（700円）などのフードのほか、抹茶小豆ロールケーキ、ベリーチョコロールケーキ（以上480円）などのデザート、コーヒーやチャイ、ジュースなどのドリンクを用意する。 　中村さんは「これからも、一人でも気兼ねなく入れて、ホッとできる空間を提供していきたい」と話す。「おばあちゃんになっても、マイペースに続けていれば」とも。 　営業は火曜～金曜の12時～15時。