「ほほ笑みのプリンセス」佳子さまが選んだのは上品で「リラックスできる」装い 既製服も優雅に着こなす女性皇族たち
伝統を守りながらも、時代に合わせて変化を見せている令和皇室。そのひとつが、女性皇族のファッションだろう。若い世代の皇族である秋篠宮家の次女、佳子さまは公務にあたって、デザイナーが仕立てたドレスやスーツから市販のブランドまで、小物も組み合わせながら、上手な着こなしを見せる。そんな佳子さまの着回しスタイルを振り返ってみたい。 【写真】佳子さまが着用、「数分で完売」のワンピースはこちら * * * どの国でも、ロイヤルのファッションは注目を集める。 英王室のファッションアイコンであるキャサリン妃は、仕立てのドレスから既製品のファストファッショまで、幅広く着こなす。そして、同じ服でも場面によって小物で変化を加える着回しの上手さでも知られている。 日本との外交関係樹立125周年の節目にあわせたギリシャへの公式訪問で注目を集める秋篠宮家の佳子さまも、着回し上手なロイヤルメンバーのひとりだ。 「公務が増えすぎて、佳子内親王殿下は本当にお忙しい」(秋篠宮家の関係者) 当然、公務でも「あのとき、お召しだった服」を目にする場面は少なくない。そうしたなかで佳子さまは、小物で変化をつけたり、手ごろな市販ブランドを取り入れたりと上手に着回している。 たとえば、ギリシャ訪問を前に5月中旬、都内のギリシャ大使公邸での昼食会に招かれた。テレビ局の取材を受けた大使が「ギリシャの国旗の色のワンピースをエレガントにお召し」と感激した通り、佳子さまは青いワンピース姿だった。 このワンピースは、昨年秋に鹿児島で開催された特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」をはじめ、多くの公務の場でお召しだったもの。臨席した鹿児島国体の式典では、大きな青い薔薇の花飾りのついたヘッドドレスを合わせて、フォーマルな装いに整えていた。
■公務や国際親善で既製品もよくお召し 最近では、春の園遊会のお召しだった淡いオレンジのワンピースが印象的だ。このときは、共布の薔薇飾りのついた帽子を合わせ、招待者を接遇するにふさわしい装いだった。 このワンピースも昨年秋に都内の百貨店で開催された日本伝統工芸展の授賞式や、年末に秋篠宮ご一家で撮影した新年用の映像でもお召しだった。 工芸展ではブローチや帽子もなく、髪もアップでまとめずにおろしており、また違う雰囲気だった。 こうした共布を使った帽子やヘッドドレスが附属するのは仕立ての服だが、佳子さまは市販の服も公務の場に上手く取り入れている。 たとえば20代から30代女性に人気のコンサバブランド、「Apuweiser-riche(アプワイザー・リッシェ)」や、透け感のある素材やこだわりのある刺繍といったデザインが幅広い世代に人気のブランド「ADELLY(アデリー)」もそのひとつ。 昨年11月、ペルーを公式訪問中の佳子さまがお召しだったと思われるのが、「アデリー」がオンラインショップでも販売していた税込み6万7100円の「レイヤードスタイルワンピース」だった。 同ブランドの広報担当者によれば、テレビでワンピースを着た佳子さまの姿が放映されると、問い合わせが相次ぎ、あっという間に完売したという。 緻密な刺繍などが使われており、量産はできない。今年4月の再販も数分で完売となり、現在もオンライン上では、「SOLD OUT」のままだ。 「佳子さまがお召しのワンピースを購入できますか」と問い合わせる女性の年齢層は、20代から70代までと幅広かったという。「母とおそろいで着たい」といった問い合わせもあり、幅広い年齢層に及ぶ佳子さまの人気ぶりをうかがわせた。