【#みんなのギモン】“汚染水”処理の裏で もう1つの大問題 「汚泥廃棄物」の保管場所も満杯に…どうする?
処理水の約7割は国の基準を満たしていない
今、福島第一原発には汚染水を浄化した処理水が約1000基のタンクに保管されていますが、実はこの処理水の約7割(79万3400立方メートル 2023年3月現在)が国の安全に関する規制基準を満たしておらず、トリチウム以外の放射性物質が基準となるレベルを超えて含まれています。つまり、そのまま海水で薄めて海に放出することはできず、もう一度「ALPS」で浄化処理を行わなければなりません。 処理水の多くはもう一度浄化作業を行わなければならず、「汚泥廃棄物」はさらに増えると考えられるのです。 東京電力は 「保管中の表面線量の低い『汚泥廃棄物』約400基を対象に、上にたまった水を抜いて空き容量分を再利用し、保管容器が満杯にならないような対策を講じる」 としていますが、根本的な解決策にはなりません。 海洋放出が始まる処理水の陰で増え続ける「汚泥廃棄物」。処分の見通しが立っていないのが実情です。
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