【体操男子】勝負分けた中国の2度の落下…1年前の世界選手権でも全く同じ技で2度落下していた
◇パリオリンピック2024 体操男子団体決勝(大会4日目=日本時間30日、ベルシー・アリーナ) 【図解】日本と中国の得点差推移を振り返る…最終種目前に3.267と絶望的点差 最終種目で3点差をひっくり返す大逆転で、8年ぶりの団体金メダルを獲得した体操男子。 勝負を分けた中国・蘇イ徳選手(イ=火偏に偉のつくり)の鉄棒での2度の落下。実は2023年の世界選手権でも同じ部分でミスが出ていました。 2023年の世界選手権。日本男子チームは2015年以来8年ぶりの世界選手権での団体金メダルを狙っていました。ライバル中国は3種目めの鉄棒で蘇選手が演技をしますが、伸身トカチェフで落下。さらに演技再開後にコールマンで落下し、落下の減点だけで『-2.0』となっていました。中国はこのミスが尾を引き、日本が1.8差で金メダルを獲得しました。
パリ五輪の鉄棒でも蘇選手は伸身トカチェフとコールマンで落下。1年前の大会と全く同じ技で落下していたのです。 蘇選手は今大会、補欠選手としてチームに帯同していましたが、正選手の孫イ選手(イ=火偏に偉のつくり)がケガのため離脱。繰り上がりでチーム入りしていました。 五輪前年の世界選手権はオリンピックに向けて基準となる大会だと言われ、ここでの成功体験を再現することで五輪の金メダルに近づきます。しかし、中国は苦い失敗を再現してしまい、王座を逃しました。