「LINEは1日に300回」「バラ100本が届いた」急増するSNSロマンス投資詐欺…被害者が陥れられた“巧妙な手口”【THE TIME,】
しかし、このアプリも、資産のグラフも全てニセモノ。 ITジャーナリストの三上洋さんによると「犯人が勝手に作って運営しているように見せかけているアプリ。リアルタイムで出ている価格やグラフは全てダミーでいい加減なもの」 ニセの投資画面で、順調に増え続ける資産。相手からも「まだ額が少ない!額が大きければ大きいほど利益が出るから、もっと入金して」とせかされ、橋さんは借金をして160万円を入金してしまいました。 するとある日、約7万USドル(約1100万円)になっていた資産が、わずか1時間で約5USドルに…。 詐欺に気づき、「もう取引をしたくない」と相手に伝えると、連絡が途絶えたといいます。借金だけが残り、愛車も手放すことになった橋さん。 160万円被害 橋さん(仮名・40代男性): 「おかしいなと思いました、なんでこんな美人で、自分に来たんやろと思って。全然心の傷は癒えないですね」 こうした「マッチングアプリで出会って投資をさせる」手口は、コロナ禍で急増したといいます。 ITジャーナリスト 三上さん: 「コロナ前のマッチングアプリは、来日するためのお金を送らせる手口。しかしコロナ禍でできなくなって、投資をさせる手口に変わった。これで被害額が目に見えて増えている」 ■「投資の儲け分を引き出せた」偽アプリで1300万円被害 「結構しっかりしていると周りからは言われる」という兵庫県在住のシングルマザー、谷さん(仮名・40代女性)が騙し取られたのは1300万円。 マッチングアプリで出会ったのは、マッチョなイケメン風の、西村と名乗る男。日本人と韓国人の両親がいると話したといいます。 男の手口は、メッセージのやりとりだけでなく、「会うことができない」かわりにと、プレゼント攻撃も。 1300万円被害 谷さん(仮名・40代女性): 「バラ100本かな、花束が家まで届いた。そういう何か合間合間に信用をなくさないようなことをやってくる感じです」