18歳まで医療費無償に 子どもの助成制度、市が対象年齢拡大【宇部】
宇部市は、8月1日から子ども医療費助成制度の対象年齢を18歳までに拡大する。これにより0~18歳の保険診療医療費の自己負担分が無償化される。 新たな対象者は、市内在住の高校1~3年生で約3600人。18歳を迎える年度内は助成が受けられる。生活保護など国、県の公費負担医療制度により自己負担がない人は対象外。7月までの対象者と合わせ、今年度の対象者は1万4300人を見込む。 事業総額は4億861万円で、昨年度比1億3326万円増。コロナ禍明けでインフルエンザ患者が増加し医療費が増大したことも考慮し、昨年度比で約1・5倍の事業費を確保した。 新たな対象者には、7月下旬から「福祉医療受給者証」を順次郵送する。7月1日以降に転入した対象者は、転入届と併せて申請手続きが必要となる。 市は2010年4月に子ども医療費制度を創設。当初は小学1~3年生の医療費の2割負担からスタートし、小・中学生の無償化は21年8月から所得制限付きとしたが、22年8月に所得制限を撤廃した。乳幼児についても11年4月に助成制度が創設され、所得制限付きの無償化を経て、18年8月に完全無償化された。