動画でバズった流行テクをプロがアレンジしたら滅茶苦茶すごかった! 難しい玄人テクだがコレなら簡単!
近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。 [写真]中層で威力発揮《ギルネコ×金森隆志》写真ギャラリー
金森隆志(かなもり・たかし)
登場以前と以後でオカッパリのスタイルを変えたエポックメーカー。鋭い観察眼と釣力から、ルアーの釣れる要素を見抜き、釣果と所有、操作の喜びをミックスさせたカタチに変えていく。レイドジャパン代表。
カバーを絡めない中層ストローリングで威力を発揮する
22年の陸王室生ダム戦で金森さんを僅差の勝利に導き、脚光を浴びたベローズギルのネコリグ。 実はこれ、香川のアングラーが発信した動画がバズり、その評判を耳にした金森さんがアレンジした使用法だったという。 「ギル系ワームは各社から出てますが、一般的にネコリグとは相性は悪い。水を受けすぎて強すぎるとか動かしにくいとか。でもやってみたら、ベローズギルのジャバラの構造はめちゃくちゃ相性が良かった。僕の感覚ではよりブレーキがかかってより食わせ力が上がったジグストですね」 [写真キャプション] ベローズギル3.8in【ジークラック】+アノストシンカーTG3.5g【ボレアス】+タリズマン3/0【リューギ】 ネコリグなのにジグストとは? 「ジグストって釣れるアクションやスピードが釣り人次第というか、差が出やすくて、だから玄人ウケするんですが、強くブレーキをかけて短い距離での操作があの形状だからやりやすい。最初の情報としてはネコリグだからボトムで使えるよ釣れるよ程度だったんですが、そこに気付いて、これはスト(ローリング)に最高だなと。つまり逆に言うとボトム付近を攻めるなら、ベローズギルじゃなくてもほかの選択肢はある。ストで使うならこいつが最適解ですね」 [写真キャプション] ワッキーストッパー ヘビーワイヤL12【バスマーク】ワームの身切れ予防にセット。セット位置のベースは、ワームの真ん中からやや前寄りだ。 ◆使うのはボトムではなく中層! ジグストのように中層を漂わせるのがマスト。へん平な形状がクランクのリップのように水を受け、浮力を抑えつつの短距離アクションが可能に。高難度の中層攻めが簡単にできる。 ◆勝利を呼び込んだ秘策 初披露は陸王2022年のシーズンバトルだったが、それ以前から使っていたというギルネコ。強いルアーが効くシチュエーションだったこともあり、有効打となった。 ◆動きを妨げないシンカーがキモ! フットボールヘッドのようなアノストシンカーTGを使うことでワームの内側に刺さる長さを減らせ、可動域が増える。通常のネイルシンカーでは出せなかった滑らかなスイミングアクションを再現。重心が集中するのも動きにはプラスになる。
マスタータックル
●ロッド:グラディエーター マキシマムGX71-XHC パワー・ザ・マックス(レイドジャパン) ●リール:スティーズAⅡ TW1000HL(DAIWA) ●ライン:アブソルートAAA 16~20lb(バリバス) 繊細なアタリをガツンとフックセットできるパワー系タックルがベター。ラインの感度も重要になる