子どもが進学せず「大工」になりたいと言っています。建設業は残業が多いイメージなのですが、将来性など含め大丈夫なのでしょうか…?
大工の収入と将来性
大工になるには、工務店に就職して見習いから始めるのが一般的です。働きながら基礎的な技術を習得する形になるため、見習いのうちはそれほど収入はよくありません。大工の収入を左右するのが日給です。 見習いのうちの日給は6000~8000円、中堅になれば9000~1万5000円、独立できるほどになれば2万円前後といったところでしょう。なお、平成16年を最後に調査が中止されたため少し前のデータにはなりますが、厚生労働省の屋外労働者職種別賃金調査報告によると、平成16年時点の大工など技能職種の平均日給は1万3790円でした。 先述した通り、大工の数は年々減少しています。中でも若い層の就業率が低く、高齢化が進んでいるのが現状です。大工は、木造建築の基礎的な知識と技術を有した職人であり、特に伝統的な建築物の維持と建造には欠かすことができません。独立することも可能ですし、将来性のある仕事と言えます。
年々減少する大工は将来性のある仕事
大工の数は減りつつあります。子どもが大工を目指すという場合、親は「残業が多いのでは」など心配するかもしれませんが、工事の進行状況によっては多少の残業はあるでしょうが、基本的に定時で終了できる仕事です。 また、屋外の仕事が多く天候に左右されるものの、高齢まで続けられる仕事でもあります。見習いのうちは収入は高くはありませんが、資格をとって独立できれば高収入を得ることも夢ではありません。高い技術と専門知識を有する大工は、木造建築のエキスパートと言っていいでしょう。 出典 国土交通省 大工就業者数の推移 建築技術教育普及センター 令和5年 二級建築士 試験木造建築士試験 受験要領 厚生労働省 平成16年 屋外労働者職種別賃金調査報告 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部