大阪・南海ファン漫画家 時代を超えパ・リーグにエール
南海・阪急・近鉄―関西パ・リーグ3球団時代も
昭和の時代、関西ではパ・リーグだけで3球団がしのぎを削っていた。南海ホークス、阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)、近鉄バファローズ(同)だ。南海の全盛期が過ぎると、同じ関西勢の阪急や近鉄が台頭する。時代は移ろい、球界から南海、阪急、近鉄の名前が消え、関西パ3球団時代を知らない若い世代も増えた。 時代の流れは引き戻せないが、中島さんは「セパ交流戦では全試合、パのチームを応援している。ロッテや日本ハムはかつてのBクラス仲間ですもん」と、パ・リーグ全体へ視野を広げてエールを送り続ける。 「昭和のパ・リーグにはサムライがたくさんいた」と中島さん。「西鉄ライオンズの稲尾や中西太、代打ホームラン世界記録を樹立した阪急の高井、足の速さだけで勝負した元東京五輪陸上選手の飯島(当時ロッテオリオンズ)」――などと、キャラの立った選手たちが次々とよみがえってくる。パ・リーグの波乱の歴史をひもとくと、逆境にも敢然と立ち向かおうとしたサムライたちと出会えるだろう。 1日から3日まで、京セラドーム大阪で、オリックス対ソフトバンク戦「OSAKA CLASSIC 2015」が開催される。オリックス選手が近鉄時代、ソフトバンク選手が南海時代の復刻ユニホームでプレーする。古き良きパ・リーグの面影を求めて、球場へ足を運んでみてはいかがだろうか。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)