怪物級の黄金世代! ポルトガル代表の英雄たち(3)最強の武器…! 爆発した圧倒的能力と最高の精神力
サッカー界の“黄金世代”や“ゴールデンエイジ”といえば、今では多くの人が1999年のFIFAワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)で準優勝を成し遂げた日本代表を挙げるだろう。しかし、世界で最も知られる“黄金世代”は1990年代のポルトガル代表である。そんなポルトガル黄金世代はどんな選手なのか。フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
DF:フェルナンド・コウト(バルセロナ/ポルトガル代表) 1969年8月2日生(当時26歳) 96/97シーズン リーグ戦成績:26試合0得点 ポルトガル代表通算110試合8得点 ボルトガル代表での主な出場大会:89年FIFAワールドユース選手権(優勝)、UEFA EURO’96、UEFA EURO2000、02年FIFAワールドカップ日韓大会、 UEFA EURO2004 フェルナンド・コウトはフィーゴやルイ・コスタの一世代前となる89年のワールドユースを制したチームの一人だ。その後はEURO2004を最後に代表引退するまでに110試合に出場。さらに多くの試合で主将を務めるなど、ポルトガルサッカー史に残るセンターバックとして知られている。 クラブレベルでは、ポルトで名を知らしめると、パルマを経て96/97シーズンにバルセロナへ移籍。ボビー・ロブソン監督の下でUEFAカップウィナーズカップを獲得している。 フェルナンド・コウトの選手としての特徴は、強靭な「フィジカル」を生かしてボールを跳ね返す「守備力」に強力な「空中戦」、そして最終ラインからチームを鼓舞し続ける「メンタル」にある。特にどんなに劣勢でも下を向くことなく、怒りともとれる表情で大声を出し続ける姿は彼の代名詞ともいえる。 現代のセンターバックに求められるようなビルドアップ能力は凡庸ながら、精神的支柱としてチームを支え、守備の要としてボールを跳ね返し続けるスタイルは“古き良きセンターバック”といえるだろう。