高級魚“ノドグロ”漁に乗船取材…夫婦船は「金持ちなるなぁ!」と思いきや…波乱万丈の漁に密着
秋から冬にかけて旬を迎えるノドグロ。日本海側では、高級魚として地元の人や観光客に人気です。 【写真】水揚げされたノドグロ 輪島の夫婦船に同乗し、知られざるノドグロの世界に密着します。 第八東和丸船長・東野竹夫さんは漁師歴37年、奥さんの亜希さんと漁に出ます。 2人で行う漁は20年続いていますが、夫婦そろって船に乗るのは石川県内でも珍しいとのことです。 東野竹夫さん「(亜希さんの第一印象は)よく笑う女の子やったなあ」 妻・亜希さん「まさか、今船に乗っているなんて思わないし。魚とらなきゃ、生活していかなきゃならんし、不安定といえば不安定だし。漁といえば”財産”なんかな」 ■高級魚“ノドグロ”ってどうやって獲るの? 午前1時に出港。 漁場は輪島港から西におよそ38kmの地点で、時速15kmほどでおよそ2時間半かけて向かいます。 漁法は「固定式刺網漁」 魚が通過する進路をさえぎるように海中に帯状の網を張り固定します。 その網目に、泳ぐ魚が刺さる、絡むことで獲ることができる漁法です。 出港からおよそ2時間半、午前3時半に漁場に到着です。網を仕掛けるポイント選びが漁師の腕の見せ所。魚群探知機や、周りの漁船の動向を見ながら決定します。 前日の漁でノドグロがとれたポイントへ。水深150m付近に網を仕掛けます。 網の長さは約3km。 船を進めながら20分ほどかけて海中に網のカーテンを張っていきます。 仕掛けが終わると、東野さん夫婦は作業に備えて仮眠をとり、休憩します。 そして、午前7時、いよいよ網の巻き揚げです。 ■一尾1万円になることも…期待しながら網を引き揚げると まずは網にくくりつけておいた目印のロープを回収。輪島の海に生きる夫婦2人の変わることのない共同作業です。 メインはノドグロですが、他の魚も獲れる刺網漁。 その1匹目は… 東野竹夫さん「1匹目、ゲット!!」 いきなり本命のノドグロが網にかかり、幸先のいいスタートです。 亜希さんは黙々と網を巻き上げるなか、2匹目、3匹目と続きます。大きいもので一尾1万円で取引されるノドグロ、竹夫さんも思わず… 東野竹夫さん「金持ちなるなぁ!」