〔米株式〕NYダウ4日続伸、263ドル高=ハイテク、金融主導で(23日)☆差替
【ニューヨーク時事】23日のニューヨーク株式相場は、ハイテク、金融銘柄主導で4営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比263.71ドル高の3万8503.69ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は245.33ポイント高の1万5696.64で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3279万株減の9億0669万株。 イランとイスラエルの対立を巡る中東情勢の懸念後退を受け、リスク選好の動きが強まった前日の流れを引き継ぎ、取引序盤からダウは買いが先行した。決算シーズンが本格化する中、好決算への期待感も浮上。先週売り込まれたハイテク株だけでなく、ゴールドマン・サックスなど金融株も買われ、ダウは終日堅調な値動きを維持した。 S&Pグローバルが朝方発表した米購買担当者景況指数(PMI)速報値が予想外に弱めの内容となり、米長期金利が低下。ハイテク株の押し上げ要因になったもようだ。ナスダックは11日に終値の過去最高値を更新したが、その後6営業日続落。今週に入り、2日続伸している。 来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、今週は1~3月の国内総生産(GDP)速報値、個人消費支出(PCE)物価指数が注目材料。また、マイクロソフトなどIT大手の決算が株式市場では待たれている。 個別銘柄では、増収減益決算を発表し、前日売り込まれたベライゾン・コミュニケーションズが急反発し、2.9%高。アメリカン・エキスプレスが2.6%高。キャタピラー、ウォルト・ディズニー、ゴールドマン・サックスがそれぞれ1.6%高。マイクロソフトが1.5%高。JPモルガン・チェースが1.4%高。 一方、ウォルマートが1.8%安、ユナイテッドヘルス・グループが1.0%安。翌日の決算発表を控えたボーイングが0.8%安。 前週末19日に急落したエヌビディアは大幅続伸し、3.7%高。