朝乃山が右目上を7針縫う負傷も名古屋場所出場に問題なし「一生懸命やるだけ」
大相撲の人気力士で大関経験者、朝乃山(30=高砂)が名古屋場所(14日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて慎重に稽古を重ねている。 3日は愛知県蟹江町の部屋で下半身を中心にじっくり鍛えた。名古屋入り前の稽古で右目上を7針縫う負傷。「ここの抜糸が終わるまで相撲がとれないんで」。土俵には上がらなかったが2時間以上、基礎運動を中心に酷暑の中でたっぷりと汗を流した。 夏場所で小結に復帰したが、直前の春巡業で右膝を痛めて全休した。今場所は東前頭12枚目に番付を落とし、再び上位を目指す。 抜糸が済めば、週明けにも出稽古を予定。「どこに行くか、全く決めていない」と話し、「関取衆と相撲をとってみないと。(番付の)近い相手と稽古したいですね」と話した。 北陸、富山県出身で名古屋場所は「準ご当地」。応援の熱も期待もより高い。「(応援は)ありがたい。一生懸命やるだけですね」。春場所は尊富士、先場所は大の里と新鋭が優勝し主役となった。朝乃山も胸に秘める思いがある。満を持して実力者が名古屋の主役を担う。【実藤健一】