「富裕層になるのは運だけじゃない」元銀行員が見たお金持ちの共通点3選。「税制を理解している」も強み
お金持ちの共通点(1)健康への意識が高い
筆者は、銀行員として富裕層のお客さまと出会う中で、生き方や価値観に共通点が見られることに気が付きました。 健康への意識の高さもそのひとつです。 富裕層ほど日頃からスポーツやジム通いに励んでおり、自分の体を健康に保つことに高い関心を持っています。 これは「体が資本」ということをよく実感しているからでしょう。 博報堂が行った「新富裕層“インカムリッチ”生活者調査」でも、世帯年収1500万円以上のインカムリッチ世帯では、「健康や心の豊かさのためにお金をかけている」と考える割合が全体よりも多い結果となっています。 ●「健康や心の豊かさのためにお金をかけている」と回答した人の割合 ・全体…45.8% ・世帯年収1500万円以上のインカムリッチ…56.3% 豊かな資産を得るためにがむしゃらに働いて、体を壊してしまっては元も子もありません。 できるだけ長く健康に働き続けるためには、体や心を健やかに保つことも意識するようにしましょう。
お金持ちの共通点(2)資産運用に取り組んでいる
資産運用への意識の高さも富裕層の特徴のひとつです。 2024年3月、日本銀行はマイナス金利政策の解除を決定しましたが、依然として国内の預金金利は低い状況が続いています。 金利が得られない中で物価が上昇すると、実質的にお金の価値は目減りすることとなってしまいます。 手元の資産をより有効活用するためには、資産運用に取り組むことが欠かせません。 前述の博報堂の調査でも、インカムリッチ世帯では「貯蓄よりも投資にお金を回したい」と考える人の割合が全体よりも多くなっています。 ●「貯蓄よりも投資にお金を回したい」と回答した人の割合 ・全体…30.2% ・世帯年収1500万円以上のインカムリッチ…46.3% 現在はNISAやiDeCoなど資産運用を後押しする制度も整えられていますので、そうした制度を活用するのもよいでしょう。
お金持ちの共通点(3)税制を理解している
富裕層は税制への理解が深いことも特徴です。 たとえば、日本の所得税は「累進課税制度」が採用されているため、所得が多い人ほど税率が高くなる仕組みとなっています。 より税負担を抑えるためには、「自分がどれくらいの税金を納めているか」ということを理解し、所得を控除できる仕組みを活用することが大切です。 特に、会社員の場合は源泉徴収で税金を納めるため、税金の仕組みや自分の納税額があまりピンとこない人も多いかもしれません。 しかし、税負担を抑えるための措置には「生命保険料控除」や「小規模企業共済等掛金控除」、「医療費控除」など数多くありますので、ぜひ活用できるものはないか考えてみましょう。