SLラストランで博多駅長も卒業!バックヤードに密着「当たり前の事を当たり前に日々頑張る」
私達、刷り込まれています
鐘ヶ江駅長が、女性が働く「ロールモデル」として招かれる機会があった。その会で鐘ヶ江駅長が披露したのは、財務部で資金課長をしていた当時のエピソートだ。10歳年下の男性社員とペアで銀行を回っていた時のことだった。 鐘ヶ江理恵駅長「とある銀行さんで支店長が彼に質問をします。私は課長なので質問は全部、課長である私が答えます。それに対してまた支店長が彼に質問します、私が答えます、よくわからない三角関係の会話がずっと30分ぐらい繰り広げられていて、でも私はずっと男性の中にひとりぼっちだとか、そういう世界で生きてきたので、あんまり違和感がなかったですね。帰り、彼が、『どうして今の人は、課長が説明をして課長が答えているのに、質問を全部僕にするんでしょう。僕の方を向いて。おかしくないですか』って言われて、『私が女性だからね』って私は淡々と答えたんですけど、彼にしてみたらおかしい。私達、刷り込まれているんですね。それが普通なんだって思い込んでいたんです。でもそれじゃいけないっていうのを、10歳年下の男性に教えてもらえました」 鐘ヶ江駅長は、1997年入社。入社3年目と12年目に育児休暇を取得している。 鐘ヶ江理恵駅長「私、1回目の産休育休を取る前は、あんまり仕事をまかせてもらえないところがありまして。育休とって戻ってきたら、『この人、ちゃんと働くんだな』って思ってもらったのか、そこから普通に男性と同じように仕事をまかせてもらえたような気がしたんですね。それで、頑張らなきゃって思ったんです」 いま、博多駅の職場では、男性も育児休業を申請するようになってきたという。 鐘ヶ江理恵駅長「男性が育児休業5か月とったりしていますので、いま、まだ普通になってない中、彼らはえらいと思いますし、こういう人たちが増えて、どんどん普通になっていくんだなと思います。そういう意味では『普通がこれなんだ』っていうことを根付かせることが大事だと思っています」