主題歌は大貫妙子&坂本龍一さん「Flower」 平和国家の暗部に斬り込む衝撃作『火の華』本予告解禁
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■大貫妙子 私がそこを動けないとしても。私から解き放たれた私の種子は、自由に飛んで行ける。どこまでも! そのために私が今、することは「風を選ぶ」ということだろう。 ■布施祐仁(ジャーナリスト) これは単なる「フィクション」ではない。南スーダンでは実際に自衛隊の活動地域で内戦が勃発した。自衛隊の海外での活動は法律では「非戦闘地域」に限定されているが、日本政府は「戦闘ではなく衝突」と強弁し、現地部隊が「戦闘」と記した日報は隠蔽された。国家の命を受け、時には命を懸けて任務に当たるのが自衛官だ。本作品を通じて、その重みを多くの人が我が事として受け止め、この国のあり様を深く考える契機となることを願ってやまない。 ■多田祥太郎(テアトル新宿 支配人) 『火の華』を来たる12月に上映することが出来、大変喜ばしく感じております。というのもテアトル新宿では一昨年、昨年と12月公開作品として『ケイコ 目を澄ませて』『市子』を上映して参りました。2作品とも非常に話題に上った映画ではありますが、両作ともこの世界の未知の部分の広大さと、しかしそれは自分のすぐそばにも間違いなく存在しているんだという実感を映画を通して与えてくれました。世界の広がりと同時に様々な人生を近くに感じることが出来る、それはまさしく映画を観る醍醐味(だいごみ)の一つだと思いますし、そうした映画を上映する映画館でありたいと思っております。『火の華』は、光の届かない世界の深さとそこに間違いなく存在している人生とが重たい実感を持ってこちらに迫ってきます。そのリアルな手触りは『ケイコ 目を澄ませて』『市子』と同様、映画の醍醐味に溢れています。 ■小島央大(監督・編集・音楽/共同企画・脚本)【主題歌に寄せての監督コメント】 「Flower」は本作の原案段階から、幾度も繰り返し聴いた楽曲です。脚本や撮影期間で何かと行き詰まった時も、何か光を示してくれるような特別な曲でした。楽曲の壮大でかつ親密な世界観に、花火の刹那が重なり合う「光と闇のモザイク」。この曲で映画を締めくくることができて光栄です。