夫・中田敦彦の総裁選YouTubeの裏で…福田萌が子供3人を連れて挑んだ「ワンオペ帰国」の壮絶な戦い
夫からのお土産でお菓子ボックスがパンパンに
夫は対談を終えるとすぐシンガポールにトンボ帰りした。まだ1歳にも満たない第三子もいるため、きっと私を気遣ってのことだろう。 以前私が、「あなたはお土産も買ってきてくれないじゃない!」と嘆いた日以来、夫は「土産必携」をモットーにしているらしく毎回お土産を買ってきてくれる。お土産の消費より、夫が日本を往復する方が追い越し、家のお菓子ボックスはパンパンになった。 「東京ばな奈でいいから買ってきてよ!」と怒ってからというもの、私は彼の中で東京ばな奈ファンだと思われてるっぽい。私が言ったのは、東京駅でも空港でも比較的手に入れやすいのが東京ばな奈だからであって、簡単なものでいいからねぎらいの気持ちを見せてほしいという意味だった。でも、夫は嬉々と「また東京ばな奈の新しい種類を見つけたよ」と、たくさんのシリーズを買ってきてくれた。 東京ばな奈といえば、ふわふわのスポンジケーキにバナナカスタードの入ったものばかりを想像していたが、ラインナップはそれだけではないらしい。バナナ味のベイクドチーズケーキ、バナナ風味のラムレーズンサンド(北海道にありそう)、バナナパイ(うなぎのをどこかで見たような?)など、バラエティに富んでいる。ある時は東京ばな奈印のいちごのケーキを買ってきたこともあった(バナナはどこへ?)。 夫の中で私はどんだけ東京ばな奈フリークだと思われてるんだろう? このままだと『マツコの知らない世界』にも出られそうな勢いだ。 ある時は気まぐれに、ディオールの高級アンチエイジングクリームを買ってきてくれたことがあった。お店の店員さんに「ギフトフォーマイワイフ」と説明して、それなら、と提案してくれたそうだ。店員さん、グッジョブですよ!
夫不在、ワンオペ帰国の壮絶な戦い
総裁選の後半に子供達の秋休みに入り、日本に家族で滞在する予定だった。本当ならシンガポールから家族全員で移動する予定が、なんとその移動日にも急遽日本でインタビューが入ってしまい、夫はその前からいた日本にそのままステイすることに。私は意を決して、子供を3人連れて渡航することにした。 いつかはこんな日が来るはずと覚悟は決めていたけど、無事行けるのか、緊張感が走った。何しろ、まだ歩けない赤ちゃんが1名、それに付随してベビーカーも……。背負う荷物と預け入れの荷物がデフォルトで一個ずつある状態だ。大人の手は私のしかない。 こうなったら、荷物は極力最小限に。上の子たちにも小さなスーツケースを持ってもらおう。赤ちゃんのおもちゃや予備の服は必要に応じて日本でゲットすることにしよう、と決めた。「平常心、平常心」と自分に言い聞かせた。 深夜便の飛行機で末っ子の赤ちゃんはすんなり寝てくれると思いきや、なんとその日はお腹が少し緩くて、飛行機の中でオムツを何度も替えることになった。狭くて揺れるトイレのオムツ替え台を怖がる赤ちゃん。お尻がただれて痛そうだった。当てにしていたわずかな睡眠時間が取れなかった。それでも「平常心、平常心」……。 日本に着くと、大人1:子供3の私の姿を見かねて、たくさんの人が手を差し伸べてくれた。電車に乗り込む時に重いスーツケースを持ち上げてくれた女性、畳まれたベビーカーを広げてくれた外国人の男性、たくさんの荷物を車両に積みおろすのを手伝ってくれた高齢のタクシー運転手さん。十分にお礼ができませんでしたが、死ぬほど助かりました。本当にありがとうございました。 結局ふらふらになりながら、なんとか宿泊先に到着。でも、子供たちはテンション高くみんな跳ね回っている。ほとんど寝てない私だったが、「10分だけ」とベッドに入ったらチャージでき、夫の来る夜まで頑張った。「平常心、平常心」呪文のように唱えていたら、なんと子供3人連れて国を渡っていた。 そうだ。頑張った私に、また夫からの「ギフトフォーマイワイフ」をねだろう。今度は東京ばな奈シリーズ以外で……。
福田 萌(タレント)