「自分たちがつけたい」高校生が考えた反射材キーホルダー 夜間の事故防止を願い=静岡
静岡放送
後を絶たない交通事故。静岡県内では2024年に入り、高校生が関係した事故が増加傾向にあります。そこで痛ましい事故を1つでも減らそうと、高校生が反射材キーホルダーを作りました。ポイントはずばり「自分たちがつけたい」です。 【写真を見る】「自分たちがつけたい」高校生が考えた反射材キーホルダー 夜間の事故防止を願い=静岡 静岡市の清水西高校です。生徒たちは、開かれる文化祭の準備に取り組んでいました。 「オッケー。かわいい」 3年生の和田春香さんと宮城島花映さんが文化祭で販売するのは、車のライトに反射して光るキーホルダーです。 <和田春香さん> 「(きっかけは学校の)探究活動で、夜間の事故が昼間の事故に比べて多いということに気づいたことです」 警察庁によると、全国で夜間に起きた死亡事故の件数は、2023年1年間で1258件、2022年から51件も増えています。 <和田春香さん> 「夜間の事故が多い理由は、反射材やライトをつけている人が少ないことだと考えていて、実際に学校でアンケートを取ったところ、反射材をバッグにつけている人は5%にも満たない値でした」 夜間の事故を1件でも減らしたい。そこで考えたのが「高校生がつけたくなる」反射材キーホルダーでした。2人であわせて5つのデザインを考え、同級生に見てもらいました。できあがったのが…。 <生徒> 「せ~の。お~。めっちゃかわいい」 <宮城島花映さん> 「ピンクとか、かわいいキャラクターにして、女の子の目を引いてもらうように作りました」 <和田春香さん> 「AccidentPrevention。事故防止という単語を入れて、事故関係にも関連したデザインにしているところが、私のこだわりです」 ▼飲み物があふれている缶に「事故防止」の文字が入ったものと、 ▼ウーパールーパーがかわいい2種類ができました。 ライトを当てると…しっかりと目立ちます。制作に協力したのは、交通安全グッズなどを開発する地元企業。高校生の思いに共感して仕事を引き受けました。 <フシミ 伏見充史社長> 「着用率が非常に低くて、でも着ければ安全だとわかっている人がほとんどなんです。あとは、どうやってつけてもらうかというところに着目して今回デザインしてもらったのは、非常によく勉強しているなと思いました」 「交通事故を減らしたい」という思いが詰まったキーホルダー。 <宮城島花映さん> 「本当に販売するのが、すごく楽しみです」 <和田春香さん> 「高校生に限らず、たくさんの人に手に取ってもらいたいです」 8日、清水西高校の文化祭で、1つ300円で販売されます。
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