ハリー杉山、「日本賞」PR大使通じ亡き父の背中追う「憧れていた後ろ姿に近づけている」
NHKが主催し、世界中の質の高い教育コンテンツを表彰する「第51回日本賞」のメディア説明会が5日、東京・渋谷の同局で開かれ、PR大使を務めるタレントのハリー杉山が同賞の見どころを紹介した。 世界59の国・地域から過去最多の423の作品・企画が寄せられ、このほど最優秀作品4本、優秀作品4本、特別賞1本の受賞作品が決定。21日の「日本賞映像祭」でグランプリ日本賞が決定する。 日本賞に携わり今回で5回目、PR大使は2年目になるというハリーは「日本賞は世界のいまと日本をつなげる式典。作品を見て感じて、そこから何かしらのアクションにつなげさせてくれるような空間だと感じています」とコメント。英国人ジャーナリストのヘンリー・スコット・ストークスさん(22年死去)を父に持つが「彼の人生に刻まれていることはずっと世界と日本をつなげることだった。日本賞を通して、憧れていた父の後ろ姿に近づけているんじゃないか」と感慨深げに話した。 「日本と世界のかけ橋」という思いについて、ハリーは「今、インバウンドや世界各国のみなさんが日本に興味を持ってくださっている方が多いなか、本当の日本というものを伝えたいという気持ちは強い」と熱弁。先日、英国への帰国時にサッカー日本代表のキャプテンでリバプールMFの遠藤航と食事に出かけたことを回想。「試合が終わったあと、遠藤くんが車に乗せてくれて、マンチェスターまでご飯を食べにいったんです、リバプールのユニホームを着て(笑い)。友達ではありますが、自分は日本と世界の最前線で戦ってる友達の輝きを堪能できていると感動してしまった」と振り返った。 今後の自身のキャリアについて尋ねられると、今回の日本賞の一般向け部門のグランプリ「ハグしてもいい?」を例に挙げ「この作品は性被害に関する作品ですが、もう一つ『孤独』というテーマがある」と説明。「誰にも話せないこと…僕の中で介護っていうのはものすごく大きいテーマです。父親が2年前に亡くなって、て在宅介護や認知症、パーキンソンであったり、介護従事者だったり、医療従事者たちの日常をずっと見てきた。もっと話しやすいような社会作りに貢献したい」と言葉に力を込めた。
報知新聞社