ごはん好きのダイエットをサポート!「白米のようなもち麦」とは?
大麦や雑穀、小麦などの穀物を扱う『はくばく』が、3月1日に「白米好きのためのもち麦」を発売。新商品の魅力のほか、雑穀のもつすぐれた機能や、現代の健康問題を解決する"主食のとり方"をご紹介します! 【画像】おすすめダイエットフード
■見た目も食感も、“まるで白米”なもち麦とは? 日本人にとって主食といえば、どんなおかずとも相性のいいお米。白米のごはんが好きだけど、今はダイエットや健康を考えてお米を控えている、という人も多いかもしれません。そんな「本当は白ごはんを思いっきり食べたい!」という人向けに開発されたのが、「白米好きのためのもち麦」です。白米と合う品種を選定し、『はくばく』独自の技術で見た目も食感も白米のように仕上げたもち麦。これを白米に混ぜて炊くだけで、白ごはんを食べている感覚なのに、白米と比較して食物繊維が6.6倍*のもち麦の栄養素を摂取できるというすぐれものなんです! *白米:日本食品標準成分表2020年版(八訂)より作成 もち麦が白米になじんで、見た目は普通の白ごはん。炊飯前の状態で一粒ずつ見ても、本当に白米のような形状に加工されているのがわかります。
■もち麦のもつ健康効果とは? そもそも、もち麦とはもち性の大麦のこと。お米にもち米とうるち米があるように、大麦も、同じ品種であっても遺伝子型の違いで、もち性とうるち性とに分かれます。そして、もち麦はほかの穀物や野菜に比べて水溶性食物繊維が豊富に含まれているのが特徴。この水溶性食物繊維に高い健康効果があることが、近年明らかになってきました。 食物繊維の効果というと、便通をよくすることが一番にあげられますが、もち麦に多く含まれる水溶性食物繊維は腸内環境を整えるだけではありません。発表会に登壇された大妻女子大学家政学部食物学科の教授・青江誠一郎先生によると、水溶性食物繊維の一種であるβ-グルカンを多く含むもち麦には、次のようなすぐれた機能性があるそう。 【大麦の機能性】 1. 肥満を防止する 2. 便秘の予防と改善 3. 血糖値の急激な上昇を抑制 4. コレステロール値を正常化 5. 腸内環境を整える また、β-グルカンだけでなく、少し性質の違うアラビノキシランやレジスタントスターチといった、複数の食物繊維を含んでいるのも、もち麦の特徴です。 ■ごはん制限が食物繊維不足を引き起こす!? 青江先生によると、日本人の食物繊維摂取量は年々減少傾向にあるといいます。特に近年は、ダイエット方法のひとつとして糖質制限や高タンパク質の食事がブームとなり、できるだけ“ごはん”の量を減らそうという傾向にある人が増加。 「多くの人が認識しているとおり、炭水化物のとりすぎは肥満や糖尿病といった生活習慣病を引き起こす可能性がありますが、その一方で、炭水化物を制限しすぎることも新たな健康問題につながります。炭水化物から摂取できていた分の食物繊維が不足し、隠れ肥満や肌荒れなど健康と美容の両面でトラブルが出現するのです」と青江先生。 お米以外の野菜などで食物繊維を補えばいいのでは…と思いますが、現代人の一般的な食事内容(上の表)を調べると、お米から摂取する食物繊維の量がほかの食材よりも多いことがわかります。そのため、青江先生によれば「ごはんを控えたぶんの食物繊維を補うには、野菜や豆類などの食材をかなりの量食べなければならない」ということ。1日に摂取すべき食物繊維の目安量をクリアするのは、なかなか難しいのが実情なのです。 そこで注目されているのが、食物繊維をより多く含む雑穀の力。白米だけ、玄米だけより、雑穀を加えたごはんを主食にするほうが、手軽に食物繊維を摂取できます。穀物によって含まれる食物繊維の種類が異なりますが、特にもち麦(大麦)に含まれる栄養がもたらす健康効果には、世界的にも注目が集まっているんです! もちろん、大麦だけ摂取すればいいわけではありません。穀物に含まれる食物繊維と、野菜や豆、海藻に含まれる食物繊維ではその性質と体内での働きが異なります。「質を考えて食物繊維を選ぶことが必要です。雑穀類、根菜類、豆類、海藻類、この4種の食材由来の食物繊維を意識的に摂取しましょう」(青江先生) 社会全体として健康への意識が高まりつつある一方、年齢や一日の活動量の違う家族全員の栄養バランスをとるのは大変なこと。食事の軸となる主食に大麦などの雑穀を加えることで、雑穀がもつ食物繊維をはじめとした栄養素やさまざまな機能がとれるなら、実践してみるしかないですね! 取材・文/政年美代子 資料提供/はくばく