30~50代の「平均貯蓄額」は?家計管理でおこづかいの決定権を握っているのは夫?それとも妻?
一般的な30~50代の貯蓄額やおこづかい事情について、気になる方もいらっしゃるでしょう。夫婦で将来に備えて老後資金をためたいところではありますが、自由に使えるおこづかいが欲しいのも事実。 周りの家庭は、家計管理をどのように行っているのでしょうか。平均貯蓄額やおこづかいの管理方法について紹介しますので、ご自身の家計管理の参考にしてみてください。
30~50代の二人以上世帯における平均貯蓄額は?
金融広報中央委員会の「知るぽると」によると、30~50代の二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値は表1の通りです。 表1
※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成 一部の貯蓄額が多い世帯の数値によって、平均値が押し上げられてしまうことがあります。そのため、一般的な貯蓄額の目安を知りたい場合は、少ない順から数えてちょうど中央にあたる数値の「中央値」を参考にするとよいでしょう。 実際に必要になるであろう貯蓄額は、各家庭によっても異なりますが、貯蓄がゼロまたは目標に達していない場合は、具体的な数値を基に、毎月取り分ける金額を把握しておくとよいでしょう。 例えば、現時点で貯蓄がゼロの場合、10年かけて50代の中央値である350万円を目指したいのであれば、年間35万円を貯金するために、毎月2万9167円ほどを貯蓄に回す必要があります。5年で30代の中央値である200万円を目指す場合は、年間40万円を貯金するために、毎月3万3334円ほどを貯蓄に回せば達成できます。 このように、具体的に目標額を設定することで、上手な家計管理と、老後資金の準備につなげられるでしょう。
家計管理でおこづかいの決定権を握っているのは? いくら渡すのが相場?
毎月コツコツとお金をためていくには、上手な家計管理が不可欠です。管理しなければならない生活費にはさまざまな項目がありますが、無駄遣いを防ぐために「おこづかい制」を採用しているご夫婦もいらっしゃるでしょう。この場合に、一般的におこづかいの決定権は、どちらが握っているのでしょうか。 株式会社WDCが実施した、夫婦の家計管理に関するアンケート調査によると、生活費の支払いに関して「妻が全額管理し、夫におこづかいを渡している」家庭は35%で、最も多いことが分かりました。一方で「夫が全額管理し、妻におこづかいを渡している」家庭は12%でした。 なお、おこづかいの金額については表2の通りです。 表2